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推計震度分布図(すいけいしんどぶんぷず)は、気象庁が発表する地震の震度分布図の一種である。
概要
震度計で観測された震度をもとに、地表付近の地盤の増幅度(地表付近における揺れの増幅を示す指標)を使用して1km四方の格子間隔で震度を推計し、震度計のない場所も含めて震度を面的に表現したものが推計震度分布図である[1]。
そのため、実際に震度計の観測によって発表された最大震度よりも、推計震度分布図ではさらに大きい震度が発表される場合がある。例えば、2011年に発生した東北地方太平洋沖地震(M9.0)では、福島県いわき市において震度計で観測された最大震度は6弱であったが、推計震度分布図によれば、いわき市内の一部では震度6強〜7を観測したと発表されている[2]。
気象庁のホームページでは、原則として全国で震度5弱以上を観測した地震について、およそ地震発生から1〜2時間後に、記者会見資料と共に広域図と拡大図に解説を付けて提供しており、必要に応じ詳細図も付加している。なお、震度5弱以上を観測していても、強い揺れの範囲に十分な拡がりが見られない場合などは、推計震度分布図が掲載されないことがある[1]。
推計震度分布図には精度上の問題があるため、個々のメッシュの位置や震度の値ではなく、大きな震度の面的な拡がり具合やその形状に着目することが重要である。また、推計された震度の値は、場合によって1階級程度異なることがある[1]。
脚注
外部リンク
- 過去の推計震度分布図 - 気象庁