拾得(じっとく、生没年不詳)は、中国唐代に台州にある天台山の国清寺にいたとされる伝説的な風狂僧。豊干禅師に拾われて仕事を得たのが、名前の由来とされる。寒山と拾得は仲が良く、いつも子供のように遊び回っていた。その様子があまりに風変わりだったため、後世の人によって特別視され、寒山は文殊菩薩、拾得は普賢菩薩の化身とする説が生まれた。
寒山と共に有髪の姿で禅画の画題とされる。巻物を持った姿で描かれる寒山に対して、拾得は箒を持った姿で表現される。
「(寒山寺#寒山拾得)」および「(寒山拾得)」も参照
伊藤若冲筆「寒山拾得」1763年頃
現代アーティストの横尾忠則は2019年から寒山拾得をモチーフとして作品制作をしている。2022年4月9日から横尾忠則現代美術館にて「Forward to the Past 横尾忠則 寒山拾得への道」展開催[1]。
脚注
- ^ アートアジェンダ-「Forward to the Past 横尾忠則 寒山拾得への道」横尾忠則現代美術館 2022年4月9日