『悪なき殺人』(あくなきさつじん、Seules les bêtes)は2019年のフランス・ドイツのスリラー映画。 監督はドミニク・モル、出演はドゥニ・メノーシェと(ロール・カラミー)など。 原作は(コラン・ニエル)の小説『Seules les bêtes(映画の原題と同じタイトル)』。 吹雪の中で女性が失踪した事件をめぐって遠く離れた場所に住む人々の複数の視点で徐々に真実が明らかになっていく様を描いている[5]。
悪なき殺人 | |
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Seules les bêtes | |
監督 | ドミニク・モル |
脚本 | ドミニク・モル (ジル・マルシャン) |
原作 | (コラン・ニエル) 『Seules les bêtes』 |
製作 | シモン・アルナル=スロヴァク カーリーヌ・ベンジョー バルバラ・レテリエ キャロル・スコッタ |
出演者 | ドゥニ・メノーシェ (ロール・カラミー) ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ |
音楽 | (ベネディクト・シーファー) |
撮影 | パトリック・ギリンジェリ |
編集 | ロラン・ローアン |
製作会社 | (オウ・エ・クール) フランス3シネマ |
配給 | オウ・エ・クール 東北新社/STAR CHANNEL MOVIES |
公開 | 2019年12月4日 2021年12月3日[1] |
上映時間 | 117分 |
製作国 | フランス ドイツ |
言語 | フランス語 |
製作費 | €5,000,000[2] |
興行収入 | $705,674[2][3][4] $961,415[4] |
2019年10月から11月にかけて開催された第32回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、最優秀女優賞((ナディア・テレスツィエンキーヴィッツ))と観客賞を受賞した[1]。
日本では第32回東京国際映画祭で『動物だけが知っている』のタイトルで上映された後、2021年12月3日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で『悪なき殺人』のタイトルで順次公開予定[6]。
ストーリー
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キャスト
- ミシェル・ファランジュ: ドゥニ・メノーシェ - フランス山中の寒村で農場を経営する男。
- アリス・ファランジュ: (ロール・カラミー) - ミシェルの妻。夫と農場経営。
- エヴリーヌ・デュカ: ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ - 富豪の妻。雪嵐の夜に失踪。
- ジョゼフ・ボンフィーユ: ダミアン・ボナール - 孤独に暮らしている無口な農夫。アリスの愛人。
- セドリック・ヴィジエ: (バスティアン・ブイヨン) - 警官。
- アルマン: ギィ・ロジェ・ンドラン - コートジボワール最大の都市アビジャンの若者。
- マリオン: (ナディア・テレスツィエンキーヴィッツ) - パリのレストランで働く若い女性。エヴリーヌと関係を持つ。
- ブリジット: マリー・ヴィクトリー・アミー - アルマンの恋人。
- アリスの父: フレッド・ユリス
- 協同組合の販売員: (コラン・ニエル)
製作
ドゥニ・メノーシェはジョゼフ役でのオファーに対して脚本を読んだ上でミシェル役を希望した[7]。
フランスから南アフリカまでと広範囲に及ぶ撮影は、雪に覆われたフランスの農場の撮影を優先し、南アフリカのシーンが最後のロケとなった[7]。
作品の評価
映画批評家によるレビュー
アロシネによれば、フランスのメディアによる評価は平均して5点満点中3.7点である[8]。フランスの映画雑誌「Première」は5点満点中2点を付けた上で「『羅生門』のような構成の『ハリーの災難』の“シリアス”版」と表現している[9]。 Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「巧みな演出と熟練したアンサンブルが『悪なき殺人』の知的で魅力的なミステリーをさらに高めている。」であり、58件の評論のうち高評価は93%にあたる54件で、平均点は10点満点中7.5点となっている[10]。 Metacriticによれば、13件の評論のうち、高評価は10件、賛否混在は3件、低評価はなく、平均点は100点満点中69点となっている[11]。
受賞歴
第32回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、最優秀女優賞((ナディア・テレスツィエンキーヴィッツ))と観客賞を受賞[1]。
出典
- ^ a b c “悪なき殺人”. 映画.com. 2021年11月2日閲覧。
- ^ a b “Seules Les Bêtes (2019)” (フランス語). JPBox-Office. 2020年7月31日閲覧。
- ^ “Only the Animals” (英語). Box Office Mojo. 2020年2月4日閲覧。
- ^ a b “Seules les bêtes” (英語). The Numbers. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “2019年 第32回東京国際映画祭コンペティション部門14作品紹介:第32回東京国際映画祭”. シネマトゥデイ (2019年10月10日). 2020年2月4日閲覧。
- ^ “のんびり過ごす犬は“言葉なき目撃者”、サスペンス「悪なき殺人」本編映像”. 映画ナタリー. (2021年11月1日)2021年11月2日閲覧。
- ^ a b 金子裕子 (2019年11月5日). “コンペティション『動物だけが知っている』公式インタビュー”. 第32回東京国際映画祭. 2020年2月4日閲覧。
- ^ “Critiques Presse pour le film Seules Les Bêtes” (フランス語). AlloCiné. 2020年2月4日閲覧。
- ^ “Le meilleur reste à venir, Brooklyn Affairs, It must be heaven : les films au cinéma cette semaine” (フランス語). Premiere.fr (2019年12月3日). 2020年2月5日閲覧。
- ^ "Only the Animals". Rotten Tomatoes (英語). 2022年9月20日閲覧。
- ^ "Only the Animals" (英語). Metacritic. 2022年9月20日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト(日本語)
- 公式ウェブサイト - 東京国際映画祭(日本語)
- 悪なき殺人 - 映画.com
- 悪なき殺人 - allcinema
- 動物だけが知っている - KINENOTE
- 悪なき殺人 - KINENOTE
- 悪なき殺人 - シネマトゥデイ
- 悪なき殺人 - MOVIE WALKER PRESS
- Seules les bêtes - IMDb(英語)
- Only the Animals - Metacritic(英語)
- Only the Animals - Rotten Tomatoes(英語)
- Seules les bêtes - AlloCiné(フランス語)