性魔術(英: Sex magic、せいまじゅつ)は、魔術、儀式、またはその他の宗教的および精神的な探求に使用されるあらゆるタイプの性行為である。性魔術の一つの方法は、性的興奮または性的絶頂のエネルギーを利用して、所望の結果を視覚化することである。性魔術の前提は、性的なエネルギーが、自分の通常の知覚された現実を超越するために活用できる強大な力であるという概念である。
東方聖堂騎士団の創始者である(カール・ケルナー)は、この分野の3人の熟練者から性魔術の技法を学んだと主張している[1]。
日本においては黒野忍だけが日本で初の性魔術の本を書いている。これによると、従来の性魔術思想、房中術やタントラは全て男性指南書だと指摘し、LGBTでも性魔術が可能と論考した。さらに俗説であろう「女性の方が性魔術に有利」を否定。男性でも勃起不全治療薬によりオーバーオーガズムを体験できるとし、21世紀では女性有利説は通じないと論じた。また黒野忍は性魔術の歴史に関しても懐疑主義であり多くは歴史的な出土品がない事を指摘している。またウイッカやアレイスター・クロウリーの性魔術思想は宗教と定義し従来の性魔術を見直した。[2]