『影を慕いて』(かげをしたいて)は、1968年5月25日に日本ビクターから発売された森進一の2枚目のアルバム。全曲が古賀政男の作曲作品のカバーで構成されている。
概要
このアルバムは、古賀政男の弟子であり、当時の森の楽曲を作曲していた猪俣公章が、企画を主導して制作された。古賀政男はレコーディングに立ち会い、森に助言をすることもあったという。
発売から程なくして、このアルバムは60万枚の売り上げに達したとされ[1][2]、1968年の第10回日本レコード大賞において企画賞を受賞した[3]。
森は、古賀への尊敬の念を公にし[4]、後にも、同じく古賀作品を集めたアルバムを制作しており、1989年には『(古賀メロディー・ベスト10選)』が出ている。さらに、歌手生活30周年となった1995年にも『(古賀メロディーを唄う)』をリリースしている[4]。
収録曲
LP盤
- Side A
- 影を慕いて
- 作詞・作曲:古賀政男
- (緑の地平線)
- 作詞:佐藤惣之助、作曲:古賀政男
- (青春日記)
- 作詞:佐藤惣之助、作曲:古賀政男
- (東京娘)
- 作詞:佐藤惣之助、作曲:古賀政男
- (男の純情)
- 作詞:佐藤惣之助、作曲:古賀政男
- 酒は涙か溜息か
- 作詞:高橋掬太郎、作曲:古賀政男
- Side B
発売履歴
脚注
- ^ “経歴 1960 year”. Morishinichi & 森音楽事務所. 2016年5月8日閲覧。
- ^ “受賞年表”. JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント. 2016年5月8日閲覧。
- ^ “プロフィール”. JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント. 2016年5月8日閲覧。
- ^ a b (林田恭孝) (2007年3月15日). “(批評!音楽)森進一オンステージ 古賀メロディー、至福の絶唱”. 朝日新聞・西部夕刊: p. 3. "森は古賀と誕生日が同じ。尊敬の念を抱いていることを表明している。デビュー3年目の68年、歌手生活30周年の95年と、キャリアの大事な節目の年に、古賀作品でアルバムを作った。古賀メロディーは森にとって、歌の「ふるさと」なのだ。" - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ “森進一 影を慕いて”. JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント. 2016年5月8日閲覧。