この記事には複数の問題があります。改善や(ノートページ)での議論にご協力ください。
|
平成17年台風第9号(へいせい17ねんたいふうだい9ごう、アジア名:Matsa / マッツァ [注 1])は、2005年8月に中国に上陸し、同国に大きな被害をもたらした台風である。
概要
2005年7月30日にヤップ島の南海上で熱帯低気圧が発生[1]。熱帯低気圧北西に進み、31日にフィリピンの東で台風9号となって、アジア名「マッツァ(Matsa)」と命名された[2]。命名国はラオスで、人魚(もしくは魚)の名前に由来する[2][3]。また、フィリピン大気地球物理天文局 (PAGASA) はこの台風について、フィリピン名「ゴリオ(Gorio)」と命名した[3]。台風は発達しながら北上して、8月2日3時には強風域の直径1,000kmという大型の台風となった。また、同日21時には中心気圧975hPa・最大風速35m/sの「強い」勢力となった[4]。3日には中心気圧955hPa・最大風速40m/s・暴風域半径170kmと勢力を保ちながら先島諸島に接近。沖縄本島地方を強風域に巻き込みながら4日20時前に沖縄県の石垣島付近を通過し[4]、通過時の19時46分に石垣市登野城で958.1hPaの最低気圧を観測している[5]。台風はその後も北上を続け、6日に中国浙江省の温州市付近に上陸した[2]。7日に華中で進路を北に向け、21時に熱帯低気圧に変わり、8日15時には山東半島で温帯低気圧に変わって北東に進んだ。その後渤海を通過して9日21時に遼東半島で消滅した[1]。
影響・被害
この台風は、特に中国に大きな被害をもたらした。2005年に発生した台風の中では最も影響範囲が広く、経済損失が最も深刻な台風であった[6]。
日本
台風の進行速度が遅かったため、宮古島でおよそ27時間、多良間島でおよそ29時間と長時間暴風域に入っていた。石垣市登野城で5日2時4分に50.6m/s、西表島で同日3時頃に40.9m/sの最大瞬間風速を観測するなど[7]、先島諸島の各地で非常に強い風が吹いたほか、3日降り始めからの雨量は平良市で336mmとなるなど、城辺町や伊良部町でも300mmを越える大雨が降った[8]。長時間にわたる暴風により、農作物への被害や倒木、建物の損壊の他、停電や船舶の欠航による生活物資の不足など、住民生活や観光などに影響が及ぼされた[8]。さらに先島諸島では3日午後には波の高さが6mを超えて大しけとなり、4日午後から5日午前にかけて10mを超える猛烈なしけとなった[1]。沖縄県では、この台風により5人が負傷している[8][5]。
中国
この節は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2020年10月) |
台風により大きな被害を受けた中国では、東部を中心に暴風雨に見舞われ、合計で25人が死亡した。
その他
この台風のアジア名である「マッツァ(Matsa)」は、この台風限りで使用中止となり[9]、次順からは「パカー(Pakhar)」というアジア名が使用されることになった[3][10]。[要出典]
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 2005年の大雨 - 日本気象学会 (2020/08/13に閲覧)
- ^ a b c “デジタル台風:2005年台風9号(マッツア|MATSA)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年5月17日閲覧。
- ^ a b c “台风麦莎” (中国語). 百度百科. 2020年8月23日閲覧。[出典無効]
- ^ a b 台風0509号 (0509 MATSA) 位置表 - 気象庁
- ^ a b “2005年 台風第9号 (Matsa) : TY0509”. 2020年8月23日閲覧。
- ^ “日中友好環境保全センター”. www.edcmep.org.cn. 2020年8月13日閲覧。
- ^ “デジタル台風:2005年台風9号(マッツア|MATSA)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年5月17日閲覧。
- ^ a b c “”. web.archive.org (2019年9月9日). 2020年5月17日閲覧。
- ^ ESCAP/WMO Typhoon Committee (2006年). “”. 2014年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月22日閲覧。[出典無効]
- ^ World Meteorological Organization (2007年). “” (Chinese). Government of China. 2007年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月22日閲覧。[出典無効]