帯隈山神籠石(おぶくまやまこうごいし)は、佐賀県佐賀市久保泉町にあるにある神籠石。古代山城の跡と見られている。1951年(昭和26年)6月9日、国史跡に指定された。
帯隈山
神籠石
神籠石
概要
標高177.3メートルの(帯隈山)及びその南方に起伏する丘陵の腹部を縫うて三箇の谷に跨って連亘するもので、その全長は約2400メートルに達する。列石は巨大な切石の並列から成り、現在缺失した部分や不明の個所も存するがほぼこの列線がたどられ、殊に急勾配をなす主山の背面の上腹部及び西南麓に当る俚称小城内の谷の附近の桃山丘陵の部分はよくこの遺構をとどめている。北部に平坦な地域があり、門跡と推察される遺構も存し又西南部渓谷には水門の推定地があり現在水田になっているが発掘によって巨大な列石の並列状態が確認される[1]。
この神籠石は1941年(昭和16年)に発見されたものであるが広範囲の山地を利用してその規模雄大でありしかも切石の技巧にも見るべきものがあり、從来の類例とともに、この種の遺跡として特殊な価値を有し、古代文化を知る上に極めて重要な遺跡である[1]。
脚注
座標: 北緯33度19分53.5秒 東経130度20分06.3秒 / 北緯33.331528度 東経130.335083度