崔 仁徳(チェ・インドク、朝鮮語: 최인덕、1917年[注 1] - 2003年8月31日)は、朝鮮民主主義人民共和国の軍人、政治家。朝鮮労働党中央委員会委員、金日成軍事総合大学総長などを歴任。朝鮮人民軍における軍事称号(階級)は次帥。金日成の伝令兵として抗日パルチザン活動に参加したことから、「抗日パルチザン世代」に分類される[2]。
経歴
1917年に日本統治下の咸鏡北道穏城郡で生まれた[2]。その後、抗日パルチザン組織組織の東北抗日聯軍に入隊し、金日成の伝令兵や遊撃隊の中隊長を務めた[1]。1946年6月、鉄道警備隊創設要員[3]。のち、歩兵独立旅団砲兵大隊長を経て[4]、1950年の朝鮮戦争時には第5連隊長を務めた[5]。1967年に最高人民会議第4期代議員に選出された[1]。1970年に中将に昇進し[1]、朝鮮労働党中央委員会委員に選出された[1]。1972年に朝鮮人民軍東海地区司令官[1]、1975年に第1軍団長に就いた[1]。1973年に上将に昇進し[1]、1974年に社会安全部護衛担当副部長に就任した[1]。咸興地区司令官を経て[1]、1982年7月に将校養成機関の金日成軍事総合大学総長に就任した[1]。1987年に大将[1]、1992年に次帥に昇進した[1]。2003年8月に実施された最高人民会議第11期代議員選挙で選出されず[2]、同年8月31日に持病のため死去[2]。
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m 최인덕(崔仁德)북한지역정보넷
- ^ a b c d 北 최인덕 인민군 차수 사망 統一ニュース 2003年9月2日
- ^ 김선호 2020, pp. 156–157.
- ^ 김선호 2020, p. 459.
- ^ (PDF)『6⋅25전쟁사 2 북한의 전면남침과 초기 방어전투』국방부군사편찬연구소、2005年、290頁2020年8月26日閲覧。 。
注釈
参考文献
- 김선호『조선인민군 : 북한 무력의 형성과 유일체제의 기원』한양대학교 출판부、2020年。ISBN (9788972186809)。