崑崙(こんろん、クンルン)とは、中国古代の伝説上の山岳。崑崙山(こんろんさん、クンルンシャン)・崑崙丘・崑崙虚ともいう。中国の西方にあり、黄河の源で、玉を産出し、仙女の西王母がいるとされた。(仙界)とも呼ばれ、八仙がいるとされる。
崑崙奴(こんろんど)とは、アフリカ系黒人に対しての呼び名であるが[1][2]、伎楽の崑崙(くろん)面の名称も、そもそもは黒人のことを指した[3][4]。
関連事物
フィクション
- 『封神演義』 - 仙人の住む聖なる山として登場する。
- 『十二国記』(小野不由美の小説) - 現実世界における「中国」のことを指す。
- 『崑央の女王』(朝松健の小説) - クトゥルフ神話に登場する地底世界(クン・ヤン)に「崑央」の字があてられている。
- 『崑崙遊撃隊』(山田正紀の小説)
- 『アイアンフィスト』(マーベルコミックスのスーパーヒーロー) - 主人公ダニー・ランドが修行をした幻の地はクン・ルンと呼ばれる。
- 『(蓬莱学園シリーズ)』(遊演体のPBM・TRPG・小説など) - かつてタクラマカンに存在した超古代文明の名として登場している。
- 『魔法科高校の劣等生』(佐島勤の小説) - 「崑崙方院」という組織が登場する。
- 『ルパン三世 PARTIII』(テレビアニメ) - 「さらば黄金伝説」というエピソードで伝説の水晶が眠る黄金郷として登場する。湖の底に沈む涅槃像の中に隠された古代都市だが、ルパン三世らが見つけだした後に再び湖底に沈む。
- 3×3 EYES (漫画)
艦艇
- 中国人民解放軍海軍の071型揚陸艦。艦名は崑崙山(昆仑山、Kunlunshan)。NATOコードネームは「玉昭(Yuzhao)型」
その他
脚注
参考文献
- (曽布川寛)著『崑崙山への昇仙:古代中国人が描いた死後の世界』(中公新書.1981年)