山岳兵大将 (ドイツ語: General der Gebrigstruppe) はナチス・ドイツ時代のドイツ国防軍に存在した階級である。山岳兵部隊の兵科大将であり、1940年に設けられた。現在のNATO階級符号ではOF-8に相当する。
山岳兵大将
(General der Gebirgstruppe)
(General der Gebirgstruppe)
階級および階級章
この階級は、古くからあった騎兵大将、砲兵大将、歩兵大将と同格で、ドイツ国防軍では他に装甲兵大将、工兵大将、降下猟兵大将、通信兵大将も置かれていた。
山岳師団 (山岳猟兵) の将官は、袖章と帽章にあしらわれたエーデルヴァイスと山岳帽で容易に識別できた。1942年10月には、他の階級の者と容易に区別できるよう、将官の山岳帽には金のパイピングを施すことが定められた。
ギャラリー
エデュアルト・ディートル (ロシア、1941年)
フランツ・ベーメ (ラップランド、1943年)
フェルディナント・シェルナー (ギリシャ、1941年)
山岳兵大将の一覧
- フランツ・ベーメ (1885-1947)(自殺)
- エデュアルト・ディートル (1889-1944)(1942年6月1日に上級大将に進級したが、1944年6月23日に飛行機事故で死亡)
- カール・エグルゼーア (1890-1944)(1944年6月23日に飛行機事故で死亡)
- (ヴァレンティン・フォイアーシュタイン) (1885-1970)
- (ゲオルク・リッター・フォン・ヘングル) (1897-1952)
- (フェルディナント・ヨードル) (1896-1956)
- (ルドルフ・コンラート) (1891-1964)
- (ヘルマン・クレース) (1895-1943)
- (ハンス・クライジンク) (1890-1969)
- (ルートヴィヒ・キューブラー) (1889-1947)(ユーゴスラビアで処刑)
- (フーベルト・レンツ) (1896-1982)
- (ユリウス・リンゲル) (1889-1967)
- フェルディナント・シェルナー (1892-1973)(1944年4月1日に上級大将、1945年4月4日に元帥に進級)
- (ハンス・シュレンマー) (1893-1973)
- (ハンス・カール・マクシミリアン・フォン・ル・スイール) (1898-1954)
- (クルト・フェルゾック) (1895-1963)
- (エミール・フォーゲル) (1894-1985)
- フリードリヒ=ヨープスト・フォルカマー・フォン・キルヒェンジッテンバッハ (1894-1989)
- (アウグスト・ヴィンター) (1897-1979)
脚注
- (Reinhard Stumpf): Die Wehrmacht-Elite. Rang- und Herkunftsstruktur der deutschen Generale und Admirale 1933–1945. Harald Boldt Verlag, Boppard am Rhein, 1982. ISBN (3-7646-1815-9).