少帝弘(しょうてい こう)は、前漢の第4代皇帝(歴代皇帝に含まないこともある)。諱は弘であるが、元来は山(常山王に昇格したときに「義」と改名)。少帝弘とその兄弟は、実は呂后が密かに宮内に連れ込んだ者たちで恵帝の実子ではない、ともいわれるが真相は不明である。
生涯
恵帝(劉盈)と後宮の美人との間に生まれた。初めは襄城侯に封じられた。兄の常山王(劉不疑)が亡くなると、代わって常山王に封じられた。兄の前少帝が呂后に殺害されたことにより、代わって皇帝に即位した。
前180年に呂后が死去し、呂氏の乱で皇族や元勲の陳平・周勃・灌嬰などにより呂氏一族が誅滅されると、少帝弘は兄弟と共に監禁された。叔父の代王劉恒(文帝)が即位するが、即位直前に少帝弘は汝陰侯夏侯嬰により宮内より追放され、少府に監禁された。劉弘は文帝が長安に入ると、弟の常山王(劉朝)(軹侯)・淮陽王(劉武)(壷関侯)らとともに毒殺された。
登場作品
- テレビドラマ
- 『劉邦の大風歌 -漢建国記-』(2009年、中国、演:(賈桐))
- 『美人心計〜一人の妃と二人の皇帝〜』(2012年、中国)