由緒
小野篁を主祭神とし、相殿に菅原道真を祀る。852年(仁寿2年)この地の住民が上野照崎の地に小野篁を奉斎したのが起源と伝わる。寛永年間(1624年-1643年)、寛永寺の建立のため幕府より移転を命じられ、現社地に遷座した。江戸末期、回向院より菅原道真自刻と伝わる像を迎えて相殿に祀り、「江戸二十五天神」の一つに数えられた。樋口一葉の「たけくらべ」に「小野照さま」の名で出ている。
境内末社
文化財
- 下谷坂本富士 - 小野照崎神社の敷地内にある富士塚。1828年(文政11年)建造。1979年(昭和54年)には「下谷坂本の富士塚」(したやさかもとのふじづか)として、重要有形民俗文化財に指定されている。毎年富士山の開山に合わせて6月30日と7月1日に一般の登拝ができる。
下谷坂本富士、普段は閉門しており登拝不可
登拝の様子(2015年7月1日)
例大祭
例大祭は毎年5月19日に一番近い土日に行われる。通常3年に一度本社神輿(神社のお神輿)が渡御される。間の年は「陰」と呼ばれ氏子15ヶ町の町会神輿が神社まで連合渡御される。ただし、皇族の即位やご誕生などの際は「陰」年でも本社神輿が渡御される場合がある。
氏子
氏子拾五ヶ町
なお、現在は5ブロック、17ヶ町で構成される
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氏子地域
住居表示で示すと以下の通り。
その他
「学問・芸能」の神様として有名で、下町八社福参りなどのコースに入っている。
脚注
- ^ 江戸名所図会 1927, p. 475.
関連文献
- 斎藤幸雄「卷之六 開陽之部 小野照崎明神社」『江戸名所図会』 3巻、有朋堂書店、1927年、475,483頁。(NDLJP):1174157/242。
外部リンク
- 小野照崎神社(公式サイト)
- 下谷坂本の富士塚 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- 下谷坂本の富士塚(文化遺産オンライン)