小林忠兵衛

小林 忠兵衛（こばやし ちゅうべい、嘉永3年（1850年）11月 - 1927年）は、日本の実業家。小林盛大堂（現在の小林製薬）の創業者。藤井得三郎商店（現在の龍角散）とともに販売ルートを確立していった^[1]。

来歴

• 美濃国本郷（現在の岐阜県羽島市）に生まれた。族籍は愛知県平民。
• 名古屋の奉公先から独立。
• 1886年、名古屋市中区門前町に、雑貨や化粧品の店として「合名会社小林盛大堂」を創業。創業当時は家庭用品の卸売り事業が中心であった^[2]。
• 1894年（明治27年）には製薬業に進出。

家族

• 出典は人事興信録の第4版と第8版によるもの。藤井家は代々秋田の大曲に住んでいたという^[3][4]。

父親

• 忠左衛門の三男（今の岐阜県出身^[5]）

息子

• 長男：吉太郎^[5]
  • 妻：たま（足立長右衛門の次女）^[5]
• 次男：米次郎（藤井得三郎商店の養子となる^[3][4]）
  • 妻：千代（藤井得三郎 (初代)の長女^[3][4]）
• 三男：房五郎^[5]

遠縁

• 藤井正太郎（千代の弟^[3][4]）
  • 妻：ふく（神矢肅一の三女）
• 沖野忠雄（ふくの叔父。神矢の弟）
• 森垣亀一郎（ふくの姉・ふみの夫^[6]）

エピソード

• 2018年1月号（冬号）の『(プレジデントファミリー)』の中で、龍角散社長の藤井隆太のインタビュー記事によると、「うちや小林製薬さん、久光製薬さんといった同族経営の製薬メーカーは、一緒にビジネスをしたり、系図をたどると遠縁にあったりと関係が深いです。」と発言している。

系譜図

小林忠左衛門

足立長右衛門

小林忠兵衛 小林盛大堂創業者

たま

小林吉太郎 株式会社初代社長 (在任 1919-1948)

米次郎

房五郎

小林映子 第3代社長 (在任 1958-1976)

小林三郎 第2代社長 (在任 1948-1958)

小林一雅 第4代社長 (在任 1976-2004)

小林豊 第5代社長 (在任 2004-2013)

小林章浩 第6代社長 (在任 2013-)

• 出典^[7][8]

出典

[脚注の使い方]

1. ^ ときには社員の敵として矢面に立つ覚悟 | 月刊「事業構想」2013年4月号
2. ^ 「会社学」のすすめ 横田好一郎 PHPビジネス新書 (ISBN 978-4-569-65950-3)^:14
3. ^ ^{a b c d} 人事興信録第4版、藤井得三郎
4. ^ ^{a b c d} 人事興信録第8版、藤井得三郎
5. ^ ^{a b c d} 人事興信録8巻、小林忠兵衛より
6. ^ 人事興信録8巻、森垣亀一郎より
7. ^ 日本経済新聞 小林製薬会長　小林一雅さん 2012年3月13日記事　2020年3月24日閲覧
8. ^ 薬事日報 小林章浩専務の社長昇格を内定　小林製薬 2013年3月11日記事　2020年3月24日閲覧