概要
創建年代は不明である。元々は江戸芝金杉(現・東京都港区芝)に位置し、浄土真宗(西本願寺)の寺院であった。1700年(元禄13年)、旗本の(松平忠益)が屋敷を快円に寄進し、その際に真言宗に転宗した[2]。
境内には、「源秀地蔵」と呼ばれる地蔵菩薩像がある。1739年(元文4年)、足が不自由な14歳の少女が地蔵に願掛けしたところ、治癒したことから、この霊験あらたかな地蔵を当寺に奉納することになった[3]。
近くの宝泉寺とは字が似ていることから、江戸時代の地誌『新編武蔵風土記稿』でも混同され、「寶泉寺」の項で室泉寺の記事が載せられている(宝泉寺の記事も別途記載されている)[4][1]。
文化財
重要文化財
交通アクセス
- 恵比寿駅より徒歩7分。
脚注
参考文献
- 渋谷区 編『新修渋谷区史 (中巻)』渋谷区、1966年
- 林陸朗ほか著、東京にふる里をつくる会編『渋谷区の歴史 (東京ふる里文庫11)』名著出版、1978年
- 佐藤昇 著『渋谷区史跡散歩 (東京史跡ガイド13)』学生社、1992年
- 「下豊澤村 寳泉寺」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ10豊島郡ノ2、内務省地理局、1884年6月。(NDLJP):763976/88。