学校心理学(がっこうしんりがく、英語:school psychology)とは、学校教育の現場において、(心理教育的援助サービス)の充実を図ろうとする学問である。
学校心理学の概念は、石隈利紀が、『学校心理学~教師・スクールカウンセラー・保護者のチームによる心理教育的援助サービス』で、「学校教育」と「心理学」を統合する学問体系として提唱した。学校心理学に基づく(援助)には、具体的にアセスメント、カウンセリング、コンサルテーション、コーディネーションなどがある。又、特別支援教育の現場で用いる具体的な手法も提案している。
学校心理学に関する学会としては、(日本学校心理学会)があり、学校心理学に関する研究の活性化が図られている。学校心理学に関する各種の研究は、(研究誌)『学校心理学研究』に掲載されている。福沢周亮・石隈利紀・(小野瀬雅人)責任編集、日本学校心理学会編集の参考書『学校心理学ハンドブック』(教育出版)は、学校心理学の(研究成果)をまとめた小型の書籍である。また学校心理士資格認定委員会編集の『学校心理学ガイドブック』は、学校心理学の基礎知識が整理してある。
学校心理学に関する資格としては「学校心理士」がある。5学会(日本教育心理学会、日本発達心理学会、日本発達障害学会、日本特殊教育学会、日本LD学会)および4連携学会(日本学校心理学会、日本応用教育心理学会、日本生徒指導学会、日本学校カウンセリング学会)からなる学校心理士認定運営機構(現在は一般社団法人)が認定している資格である。学校心理士は、生徒指導や教育相談の担当、特別支援教育コーディネーター、スクールカウンセラーなどとして活動している。
参考文献
- 石隈利紀 「学校心理学 教師・スクールカウンセラー・保護者のチームによる心理教育的援助サービス」 誠信書房 (ISBN 978-4414301496)
- 水野治久、石隈利紀、田村節子、田村修一、飯田順子 「よくわかる学校心理学」ミネルヴァ書房 (ISBN 978-4623063963)
関連項目
外部リンク
- - ウェイバックマシン(2001年6月21日アーカイブ分)
- 日本学校心理士会