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妙見山古墳 (今治市)

妙見山古墳(みょうけんさんこふん、妙見山1号墳)は、愛媛県今治市大西町宮脇にある古墳。形状は前方後円墳。妙見山古墳群を構成する古墳の1つ。国の史跡に指定されている。

妙見山古墳

前方部側の墳裾から後円部を望む
別名 妙見山1号墳
所属 妙見山古墳群
所在地 愛媛県今治市大西町宮脇乙
藤山健康文化公園内)
位置 北緯34度3分31.39秒 東経132度55分50.97秒 / 北緯34.0587194度 東経132.9308250度 / 34.0587194; 132.9308250座標: 北緯34度3分31.39秒 東経132度55分50.97秒 / 北緯34.0587194度 東経132.9308250度 / 34.0587194; 132.9308250
形状 前方後円墳
規模 墳丘長55.2m
高さ7m(後円部)
埋葬施設 竪穴式石槨2基
(内部に刳抜式木棺各1基か)
出土品 副葬品・二重口縁壺形土器
築造時期 古墳時代前期前半(4世紀初頭)[1]
史跡 国の史跡「妙見山古墳」
地図
妙見山古墳
(テンプレートを表示)

概要

愛媛県北部、瀬戸内海斎灘を望む丘陵(標高約80メートル)上に築造された古墳である[2]。同じく丘陵上の2号墳・3号墳とともに妙見山古墳群を形成する[2]。これまでに 1990-1993年度(平成2-5年度)に発掘調査が実施されている[2][3]

墳形は前方部が短くバチ状に開く分銅形の前方後円形で、前方部を東方に向ける[2][3]。墳丘は2段築成で、大部分は地山の削り出しにより、一部は盛土による[2][3]。段築部・墳裾部では列石が巡らされ、墳丘表面では二重口縁壺形土器・器台形土器(伊予型特殊器台)が検出されているが、葺石は認められていない[2]。埋葬施設は竪穴式石槨で、後円部・前方部に1基ずつの計2基が認められる[2]。いずれも石室主軸を墳丘主軸と平行の東西方向(西頭位)とし、石槨内からは副葬品が検出されている[2]。以上より、築造年代は4世紀初頭にあたる古墳時代前期前半頃と推定されている[1][2]

古墳時代前期に海浜部に意図的に築造されることを特徴として、広瀬和雄らが提唱した「海浜型前方後円墳」の1つに数えられている[1]

古墳域は2010年(平成22年)に国の史跡に指定された[4][5]。現在は史跡整備のうえで公開されている。

来歴

墳丘

墳丘の規模は次の通り[2]

  • 墳丘長:55.2メートル[6]または56メートル[2]
  • 後円部
    • 直径:39.0メートル
    • 高さ:7メートル
  • くびれ部
    • 幅:25.5メートル
  • 前方部
    • 長さ:17メートル
    • 幅:33メートル(推定)
    • 高さ:4メートル

埋葬施設

埋葬施設は竪穴式石槨2基で、後円部に1基(1号石槨)、前方部に1基(2号石槨)が認められる[2]

1号石槨(後円部)は、後円部中央の墳頂に構築される。石室主軸は墳丘主軸と平行に東西方向とし、頭位は西方(後円部方向)とする[2]。石室規模は長さ6.7メートル・幅0.9-1.1メートル(西側)・深さ0.8-0.9メートルを測る[2]。内部には刳抜式木棺が据えられたと推測される[2]。この石槨内からは後掲の副葬品が検出されている。現在は保護施設に覆われて保存されるほか、天井石が墳丘外に移設され展示されている。

2号石槨(前方部)は、前方部中央の墳頂に構築される。1号石槨同様に石室主軸は墳丘主軸と平行に東西方向とし、頭位も同様に西方とする[2]。石室規模は長さ3.9メートル・幅0.7-0.75メートル・深さ0.5-0.6メートルを測る[2]。こちらも内部には刳抜式木棺が据えられたと推測され、後掲の副葬品が検出されている[2]。現在は天井石が墳丘外に移設され展示されている。

出土品

古墳からの出土品は次の通り[2]

  • 1号石槨
    • 棺外:鉄剣・鉄斧・鉄刀子・鉇など
    • 棺内:鏡(痕跡)
  • 2号石槨
    • 棺内:舶載斜縁四獣鏡(破砕鏡)、鉄器残片
  • 墳丘
    • 二重口縁壺形土器 - 主にくびれ部で出土。
    • 器台形土器(伊予型特殊器台)

以上の出土品は今治市大西藤山歴史資料館で保管・展示されている[2]

文化財

国の史跡

  • 妙見山古墳 - 2010年(平成22年)8月5日指定[4][5]

現地情報

所在地

交通アクセス

関連施設

周辺

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 宇垣 2015, pp. 210–240.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 妙見山1号墳(続古墳) 2002.
  3. ^ a b c d 妙見山前方後円墳(平凡社、刊行後版) 2006.
  4. ^ a b c 妙見山古墳 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  5. ^ a b c 妙見山古墳 (PDF) (愛媛県教育委員会)。
  6. ^ 施設について > 妙見山古墳 - 大西藤山歴史資料館ホームページ)。
  7. ^ 妙見山古墳(国指定史跡).

参考文献

(記事執筆に使用した文献)

  • 史跡説明板
  • 地方自治体史
    • 『愛媛県史 原始・古代I』愛媛県、1982年。 
      • 第四章 第二節 四 2「古墳前期の前方後円墳 > 妙見山前方後円墳」(愛媛県生涯学習センター「データベース『えひめの記憶』」参照)。
    • 『愛媛県史 資料編 考古』愛媛県、1986年。 
      • 四 一 四一「妙見山古墳」(愛媛県生涯学習センター「データベース『えひめの記憶』」参照)。
  • 事典類
    • 「妙見山前方後円墳」『日本歴史地名大系 39 愛媛県の地名』平凡社、1980年。ISBN (4582490395)。 
    • 三宅良明「妙見山1号墳」『続 日本古墳大辞典東京堂出版、2002年。ISBN (4490105991)。 
    • 「妙見山古墳」『国指定史跡ガイド』講談社  - リンクは朝日新聞社「コトバンク」。
  • 専門書籍

関連文献

(記事執筆に使用していない関連文献)

  • 愛媛大学考古学研究室編 編『妙見山古墳発掘調査概報I(1990〜1991) 墳丘編 -愛媛県大西町所在-』大西町教育委員会、1992年。 
  • 愛媛大学考古学研究室編 編『妙見山古墳発掘調査概報II(1992) 埋葬施設編 -愛媛県大西町所在-』大西町教育委員会、1993年。 
  • 愛媛大学考古学研究室編 編『妙見山古墳発掘調査概報III(1993) 第7次調査 -愛媛県大西町所在-』大西町教育委員会、1994年。 
  • 愛媛大学考古学研究室監修 編『妙見山古墳群1号墳整備概報(1995~1996) -愛媛県大西町所在-』大西町教育委員会、1996年。 

関連項目

外部リンク

  • 妙見山古墳 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  • 施設について > 妙見山古墳 - 大西藤山歴史資料館ホームページ
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