女流立葵杯(じょりゅうたちあおいはい)は、囲碁の女流棋士による棋戦。協賛の一般財団法人温知会の運営する会津中央病院を冠する「会津中央病院・女流立葵杯」が正式名称となる。 第1回から第3回までは「会津中央病院杯・女流囲碁トーナメント戦」であったが、第4回から「女流立葵杯」になった。女流棋戦では2番目の格式となる[1]。挑戦手合の勝者は女流立葵杯のタイトル称号を得る。また5連覇により名誉女流立葵杯の資格を得る。
概要
女流立葵杯
女流囲碁トーナメント戦から棋戦名が変更されたが、回数は引き継ぐ。棋戦名は会津若松市の市花から採られた。前身の「女流囲碁トーナメント戦」は2日制の決勝一番勝負で行われていたが、女流立葵杯としては初回となる第4回は1日制の決勝三番勝負となり、第5期から挑戦手合三番勝負となった[2]。本戦は8名によるトーナメントで行われ、予選・本戦は持ち時間2時間、決勝は持ち時間各3時間。本戦残留・シード規定は女流タイトル者のみ[3]。
女流囲碁トーナメント戦
青葉かおりが創設するためにプロデューサーとして奔走した[4]。2014年に創設され、本戦は8名によるトーナメントで行われ、予選・本戦の持ち時間は1時間(第5期以降2時間)、決勝の持ち時間は第2回までは5時間、第3回のみ6時間の2日制で行われた。女流棋戦としては賞金総額が最大であり[5]、封じ手のある2日制の棋戦もこれが唯一であった。
歴代優勝者
- △は先番
- 第1回から第3回までは2日制決勝一番勝負
- 第4回は1日制決勝三番勝負
- 第5期以降は挑戦手合三番勝負
- タイトル・段位は当時のもの
回 | 開催年 | 優勝 | 勝敗 | 準優勝 | 本戦出場棋士 | |||||
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第1回 | 2014年 | 藤沢里菜 | 1-0 | 奥田あや 三段△ | 謝依旻 女流名人 | 小山栄美 六段 | 加藤啓子 六段 | 万波奈穂 三段 | 石井茜 二段 | 王景怡 二段 |
第2回 | 2015年 | 王景怡 | 1-0 | 謝依旻 女流名人△ | 藤沢里菜 会津中央病院杯 | 桑原陽子 六段 | 加藤啓子 六段 | 鈴木歩 六段 | 石井茜 二段 | (金子真季) 初段 |
第3回 | 2016年 | 謝依旻 | 1-0 | 青木喜久代 八段△ | 王景怡 会津中央病院杯 | 鈴木歩 七段 | 加藤朋子 六段 | 藤沢里菜 三段 | 金子真季 初段 | 稲葉かりん 初段 |
第4回 | 2017年 | 藤沢里菜 | ○●○ | 謝依旻 会津中央病院杯 | 向井千瑛 五段 | 巻幡多栄子 四段 | 万波奈穂 三段 | 奥田あや 三段 | 王景怡 二段 | 西山静佳 初段 |
期 | 開催年 | 女流立葵杯 | 勝敗 | 相手 | 本戦出場棋士 | ||||||
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第5期 | 2018年 | 藤沢里菜 | ●○○ | 謝依旻 女流本因坊 | 青木喜久代 八段 | 吉田美香 八段 | 加藤啓子 六段 | 向井千瑛 五段 | (田村千明) 三段 | 石井茜 三段 | 星合志保 二段 |
第6期 | 2019年 | 藤沢里菜 | ○○ | 上野愛咲美 女流棋聖 | 万波奈穂 扇興杯 | 吉田美香 八段 | 鈴木歩 七段 | 謝依旻 六段 | 加藤啓子 六段 | 星合志保 二段 | (岩田紗絵加) 初段 |
第7期 | 2020年 | 藤沢里菜 | ○○ | 鈴木歩 女流棋聖 | 加藤千笑 初段 | 王景怡 三段 | 謝依旻 六段 | 牛栄子 二段 | 奥田あや 四段 | 上野愛咲美 女流本因坊 | 岩田紗絵加 初段 |
第8期 | 2021年 | 藤沢里菜 | ○○ | 上野愛咲美 女流棋聖 | 仲邑菫 二段 | 小西和子 八段 | 鈴木歩 七段 | 牛栄子 三段 | 加藤千笑 二段 | 下坂美織 三段 | 奥田あや 四段 |
第9期 | 2022年 | 上野愛咲美 | ○●○ | 藤沢里菜 女流立葵杯 | 奥田あや 四段 | 鈴木歩 七段 | 木部夏生 二段 | 加藤千笑 二段 | 牛栄子 四段 | 辰己茜 三段 | (高雄茉莉) 初段 |
記録
脚注
関連項目
外部リンク
- 女流立葵杯 - 日本棋院