大阪層群(おおさかそうぐん)は、大阪平野を中心とし、その周辺の京都盆地や奈良盆地、播磨平野、尼崎、西宮、明石、淡路島などを含めた丘陵一帯を構成する[1]、鮮新世末から更新世前期(第三紀末〜第四紀中期)にかけての地層群である[2]。この時代を代表する日本の地層群の1つであり、主に泥層や砂礫層、火山灰層などからなる内湾成・淡水成の地層である。厚さは300m以上、大阪平野においては厚さ2000m以上に達する。近江盆地〜伊賀盆地において大阪層群に相当する地層は「古琵琶湖層群」と呼ばれ[3]、伊勢湾周辺のそれは「(東海層群)」と呼ばれる[1]。動植物などの化石も少なからず産出することで知られており、中でもマチカネワニやアケボノゾウなどの動物化石の発見は著名である[4]。
関連項目
脚注
参考文献
- 藤田和夫・(笠間太郎)『大阪西北部地域の地質』地域地質研究報告(5万分の1図幅) 1982 地質調査所
- (市原実)「大阪層群と大阪平野」
- 市原実「近畿の丘陵- 大阪層群と古琵琶湖層群-」