大長寺(だいちょうじ)は、神奈川県鎌倉市岩瀬にある浄土宗の寺院。山号は亀鏡山。本尊は阿弥陀如来。創建当初は「大頂寺」と名乗っていたが、後年「大長寺」に名称を改めた。
歴史
この寺は1548年(天文17年)、時の玉縄城城主の北条氏繁が、母の供養のために北条綱成の(開基)により建立された。なお開山は綱成が兼ねてから尊崇していた感誉存貞が勤めた。その後、代々後北条氏の崇拝を集め、北条氏ゆかりの寺宝も多い。
豊臣秀吉による小田原征伐においては、徳川家康の名を受け、時の住職暁誉源栄が植木村の龍宝寺住職、(良達)とともに玉縄城主北条氏勝を説得し、開城につなげた。
暁誉源栄と家康は古くから面識があり、その後も度々交流した。寺名を現在の「大長寺」に変更したのはこのころの事で、一説によると山号が「亀鏡山」であることを聞いた家康が、亀は大長寿なので、大長寺と名乗るよう寺名を変えさせたとの事である。
歴代住職
境内
本尊
寺宝
脚注
注釈
出典
参考文献
- かまくら春秋社編『鎌倉の寺小事典』かまくら春秋社、2001年、200-201頁。ISBN (9784774001739)。 - 大長寺の項
- 間宮士信『新編相模国風土記稿』 第四輯 巻之三十一、(鳥跡蟹行社)、1884年、5-12頁。(NDLJP):763970/525。 - 大長寺の項
- 鷲尾順敬『(日本仏家人名辞書)』(光融館)、1903年、321 761-762頁。(NDLJP):816939。 - 源栄、存貞の項
- “鎌倉のお寺さん 亀鏡山護国院大長寺”. 鎌倉シチズンネット. 2014年2月2日閲覧。
- 黒田基樹『北条早雲とその一族』新人物往来社、2007年。ISBN (9784404034588)。
- 河井恒久 等 編「巻之三 大長寺」『新編鎌倉志』 第5冊、大日本地誌大系刊行会〈大日本地誌大系〉、1915年、79頁。(NDLJP):952770/54。