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大西洋・コンゴ諸語

大西洋・コンゴ諸語(たいせいようコンゴしょご、: Atlantic–Congo)は特定の言語群の総称で、ニジェール・コンゴ語族の一語派大西洋・コンゴ語派とも位置付けられるものである。名詞クラスの体系が典型的な同語族の核を為す。大西洋・コンゴ諸語はマンデ諸語ドゴン諸語イジョイド諸語、一部のコルドファン語派を除く全てのニジェール・コンゴ語族の基になっている。ムカロフスキー(Mukarovsky)のいう西ニグリティック(West-Nigritic)はおおよそ現代の大西洋・コンゴ諸語と一致する。

大西洋・コンゴ諸語
話される地域サブサハラアフリカ
言語系統ニジェール・コンゴ語族
  • 大西洋・コンゴ諸語
下位言語
  • (ラフォファ諸語)(英語版)(コルドファン)
  • (タロディ・ヘイバン諸語)(英語版)(コルドファン)
  • セヌフォ語(グル)
  • (クルー諸語)(英語版)
  • ?セメ語
  • (セネガンビア諸語)(英語版)(大西洋)
  • (バク諸語)(英語版)(大西洋)
  • (メル諸語)(英語版)(大西洋)
  • (ゴラ語)(英語版)(大西洋)
  • (リンバ語)(英語版)(大西洋)
  • (サヴァンナ語群)(英語版)(アダマワ・グル)
  • (ファリ語群)(英語版)(カメルーン) (アダマワ)
  • ラール語
  • (ムブレ語)(英語版)
  • (クワ語群)(英語版)? (ベヌエ・クワ)
  • (エガ語)(英語版) (ベヌエ・クワ)
  • (ウカーン語)(英語版)(ベヌエ・クワ)
  • (ベヌエ・コンゴ語群)(英語版)(ベヌエ・クワ)
Glottologatla1278[1]

コルドファンを除く大西洋・コンゴ諸語は伝統的に(大西洋語群)(英語版)(ヴォルタ・コンゴ語群)(英語版)に分類されて来たが、いずれも正当な系譜の接点があるかは疑わしい[2]

右の表では、最も変化している言語(セヌフォ語、クル諸語)は上に書いてあり、変化が少ない言語(クワ語群、ヴォルタ・ニジェール語群、ベヌエ・コンゴ語群)は下に書いてある[3]。かつての大西洋語群はセネガンビア語、バク語、メル語、ゴラ語、リンバ語に分けられているが、動かす根拠となる刊行物が無いためそのまま隣り合わせに並べられている。ヴォルタ・コンゴ語群(サヴァンナ語からベヌエ・コンゴ語)はクル語やセヌフォ語を除きそのままの状態である。クワ語群やサヴァンナ語群の括りが無効であると証明されれば、言語系統樹はより複雑なものになると思われる。

まだ分析が不十分な言葉に(バヨトゥ語)(英語版)(ブング語)(英語版)があり、新たな語派を作る事になるかも知れない。

グロットログ(2013年)はコルドファン語派(ラフォファ語、タロディ語、ヘイバン語)や分類困難なラール語を認めておらず、大西洋・コンゴ諸語に入るか疑問としている。また同サイトはこれらの言語を大西洋・コンゴ諸語に入れたとしてもニジェール・コンゴ語族には入れないとしている[1]

脚注

  1. ^ a b Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “大西洋・コンゴ諸語”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History. http://glottolog.org/resource/languoid/id/atla1278 
  2. ^ Guillaume Segerer & Florian Lionnet 2010. "'Isolates' in 'Atlantic'". Language Isolates in Africa workshop, Lyon, Dec. 4
  3. ^ Roger Blench, Niger-Congo: an alternative view

外部リンク

  • Glottolog 2.7 - Atlantic-Congo
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