大纒 千代吉（おおまとい ちよきち、1863年（文久3年[1]） - 1934年（昭和9年）10月14日[1]）は、明治時代の大相撲力士。最高位は前頭筆頭。本名は鈴木千代吉→松枝忠三[1]。8代出来山。
来歴
現在の千葉県船橋市馬込町に生まれる。先代大纒の出来山部屋に入門し、1885年5月場所で序ノ口に就く[1]。四股名は初め「當り島」を名乗り、師匠の「大纒」に改名した。1889年1月に十両に上がり、1891年5月に新入幕を果たした[1]。1894年1月、西前頭4枚目で大関小錦（のち横綱）に勝ち、6勝2敗1分の成績を収めた[1]。攻めや守りに技を使いこなす取り口を見せた[1]。最高位の前頭筆頭まで進んだ1899年1月に「出来山」と改名した。1903年5月場所限りで引退、年寄出来山専任となった。1917年に角界を去り、その後は学生相撲の師範役を務めた[1]。
脚注
関連項目
参考文献
- 『大相撲人物大事典』ベースボールマガジン社、2001年。
外部リンク
- 千葉県出身の幕内力士