大方県(たいほうけん)は中華人民共和国貴州省畢節市の管轄下にある県。県人民政府は大方鎮にある。烏江の上流域、標高1,800mの高地に位置する[1]。
行政区画
歴史
漢代、大方は牂牁郡の名前で呼ばれていた[3]。元来はミャオ族の居住地だったが、宋代になって中原の政府の統治下に置かれ、大万谷落総管府が設置された[1]。
元朝は、この地に順元宣慰司を設置。明代の大方には大方賊が跋扈しており、(王三善)が指揮する討伐隊が派遣された。1636年に大方は明に帰順し[4]、この地に城が築かれてミャオ族統治の拠点とされる[1]。
清の支配下に入った後、大方城は大定府に改称された。中華民国成立後は県が置かれ、1914年に貴州省貴西道に区画されるが道は廃止された。1958年に県名は大定から大方に戻される。
産業
交通
航空
- (畢節飛雄空港)
鉄道
道路
脚注
参考文献
- 海野一隆「大定」『アジア歴史事典』6巻収録(平凡社, 1960年)
- 張治国監修『最新中国地名事典』(日外アソシエーツ, 1994年5月)
- 『精選中国地名辞典』(塩英哲編訳, 凌雲出版, 1983年3月)
外部リンク
- 大方县人民政府