川保 天骨(かわほ てんこつ、1970年 - )は、雑誌・書籍編集者、写真家、空手家、音楽・映像プロデューサー。(株式会社ギョクモンエンターテイメント)代表取締役。福岡県立小倉東高等学校、大東文化大学卒業。
人物
編集プロダクション・ラッシュの編集兼カメラマンを経て1999年独立。雑誌編集、音楽、映像コンテンツの制作会社、ギョクモンエンターテイメントを2001年に設立。[1]オルタナエンターテイメントに改称後、オルタナパブリッシング、ドラゴンフィルムなどのメディア事業を展開。飲食店経営などを得て2019年7月に株式会社オルタナエンターテイメントを解散。2019年8月より一般財団国際真武士道財団の理事に就任。道義出版を立ち上げ出版活動を開始。[2]
来歴
- 1988年 高校卒業後、上京。大道塾総本部に入門。
- 1990年 90北斗旗空手道選手権大会(無差別級)5位入賞。[3]
- 1992年 株式会社スタジオアール及び「スタジオ弾」のカメラアシスタントとして働く。
- 1993年 編集プロダクション有限会社ラッシュにカメラマン・編集者として入社。これ以降、川保天骨を名乗る。
- 同年 '93北斗旗空手道選手権大会(体力別・中量級)優勝。決勝の対戦相手は飯村健一。この年、ムエタイのリングに上がるも敗北を期す。
- 1994年 '94北斗旗空手道選手権(体力別・中量級)準優勝。この年、雑誌『フルコンタクトKARATE』の企画「日・タイ5対5マッチ」でタイに渡り、大将としてムエタイのリングに上がるも再び敗北を期す。これ以降、格闘技の試合には出場していない。[4]
- 1997年 (ドゥームロック)バンド太陽肛門のベースとヴォーカルを担当。和製ドゥームロックを標榜したトリオ編成のバンドだった。オリジナルアルバム3枚、新曲を含めた2枚組のコンピレーションアルバム『SKULL Alcoholic/ The Complete Solar Anus』をアメリカのインディーズレーベル『tUMULt』から発表。Solar Anusという英語名での海外プロモーションを積極的に行う。[5]
- 1999年 編集プロダクション・ラッシュにおける6年の勤務を経てフリーカメラマンとして独立。格闘技、グラビア、アイドル、サブカル系雑誌で活躍。10月、映画監督中野貴雄の女相撲興行と太陽肛門のフランス・パリでのカップリングツアーを敢行。2度のクラブイベント、路上ライブを成功させる。[6]
- 2000年 フルコンタクトKARATE、格闘Kマガジン、BUDO-RAなどの格闘技雑誌のカメラマン、ライターを担当。数多くの武道家、格闘家を撮影、取材。真樹日佐夫著の(すてごろ懺悔)の写真撮影。[7]
- 2001年 株式会社ギョクモンエンターテイメント設立。法人化後、初の出版物として、映画やドラマのヒロインに焦点をあてた『ヒロイン危機一髪』を創刊。同時にヒロインジャンルの情報サイト『ヒロインメディア』を開設。現在はDVDレーベルとしてヒロインジャンルに特化したコンテンツの制作・流通・販売を行う。
- 2008年 映画、テレビ、マンガ、音楽、書籍、アート、フィギアの中に宿るドラゴン的精神<ドラゴンスピリット>の追及を標榜したドラゴンスピリッツを朝日新聞出版より出版。このDVDムックには(ミスターBOO!)のマイケル・ホイ、リッキー・ホイ、サミュエル・ホイのホイ3兄弟に加え、日本ではその存在があまり知られていないスタンレー・ホイのインタビューが同時掲載され話題になった。このドラゴンスピリッツの出版とリンクする形でポータルサイト『ドラゴンメディア』[8]を開設。このサイトから派生する形でDVDレーベル『ドラゴンフィルム』を設立した。ブルース・リー関連のドキュメンタリー番組や伝記映画などをリリース。
- 2010年 最強最悪の映像レーベルを標榜するDEATH TRIP FILMを設立。NECROPHAGIA(ネクロフェイジア)の幻の発禁DVD『ネクロフェイジア 殺人遊戯 ~Through Eye Of The Dead~』を発売。11月には現代野獣派ダンディズムのブルータルマガジン『ペキンパー』を創刊。
- 2014年 『ドラゴンスピリッツ』(朝日新聞出版)の後継誌として『ドラゴン魂』(オルタナパブリッシング)を創刊。[9]
- 2014年 東京・阿佐谷にてオルタナスタジオをオープン。武道研究会の龍魂会を発足。[10]
関連出版物
- (格闘Kマガジン)
- (BUDO-RA)
- (Google Earthで偵察!世界の機密基地)
- (ムショメシ)
- (ヒロイン危機一髪)
- (ヒロインステーション)
- (ヒロインコロシアム)
- ドラゴンスピリッツ
- (COSPLEX)
- Quick Japan
- 漫画実話ナックルズ
- (すてごろ懺悔 あばよ、青春)
- (マッキーに聞け!)
- 週刊実話
- ペキンパー
- ドラゴン魂
脚注
- ^ 川保天骨『ドラゴン魂』オルタナパブリッシング、20141224、12頁。ISBN (978-4434199653)。
- ^ “道義出版”. 国際真武士道財団. 2021年10月29日閲覧。
- ^ “2015北斗旗 パンフレット収録用インタビュー”. 大道塾 (2017年5月27日). 2021年10月29日閲覧。
- ^ 『フルコンタクトKarate 1995年11月号』福昌堂、199511、88頁。
- ^ “tUMULt”. tUMULt records. 2021年10月29日閲覧。
- ^ 望月充『クイックジャパンVOL26』太田出版。
- ^ 真樹日佐夫『すてごろ懺悔』福昌堂、2000121。ISBN (978-4947770011)。
- ^ “ドラゴンメディア”. オルタナビジョン. 2021年10月29日閲覧。
- ^ “ドラゴン魂 創刊号”. オルタナパブリッシング. 2021年10月29日閲覧。
- ^ “龍魂会”. 龍魂会. 2021年10月29日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 天骨中毒
- 一般財団法人国際真武士道財団
- ドラゴンメディア
- ペキンパーデジタル