『夏秋草図屏風』(なつあきくさずびょうぶ)は、江戸時代の絵師・酒井抱一による19世紀の屏風作品であり、彼の最高傑作とされる。「風雨草花図」ともいう[1]。
概要
一橋徳川家がかつて所持していたもので、俵屋宗達の名作に影響を受けた光琳の金屏風「風神雷神図」(重要文化財)の裏面に描かれたものである。現在は保存上の観点から「風神雷神図」とは別々に表装されている。本作は、風神図の裏には風に翻弄される秋草を、雷神図の裏には驟雨に濡れる夏草を描き、「風神雷神図」と見事な照応を示している。紙本銀地着色。2曲1双。大きさは164.5×181.8cm。1940年5月3日に国の重要文化財に指定された[2]。東京国立博物館所蔵[3]。