国鉄セムフ1形貨車(こくてつセムフ1がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した14 t 積の石炭緩急車である。
概要
(1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正)によりテタフ11700形 100両(セムフ1 - セムフ100)、テタフ14000形 458両(セムフ101 - セムフ558)の 2形式合計 558両がセムフ1形1形式にまとめられた上で形式名変更された。
1933年(昭和8年)度より1935年(昭和10年)度にかけて全車に空気ブレーキの取り付けを行った。
車体塗色は黒一色であり、寸法関係は一例として全長は6,135 mm、全幅は2,565 mm、全高は2,881 mm、自重は7.3 t - 8.0 t、換算両数は積車2.2、空車0.8であった。
本形式より後に開発されたセムフ1000形は、車掌室が本形式同様狭く移住性が良くなかったため早期にセフ1形へ改造され1956年(昭和31年)に淘汰された。しかし本形式車掌室は、セムフ1000形よりわずかに小さかったにもかかわらず改造される事なく1963年(昭和38年)度に最後まで在籍した車両が廃車になり同時に形式消滅となった。
脚注
参考文献
- 鉄道史料編集スタッフ『鉄道史料 第38号』(初版)鉄道史資料保存会、1985年5月。
- 鉄道史料編集スタッフ『鉄道史料 第39号』(初版)鉄道史資料保存会、1985年8月。
- 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。