合角ダム(かっかくダム)は、埼玉県秩父市、一級河川・荒川水系(吉田川)に建設されたダム。高さ60.9メートルの重力式コンクリートダムで、洪水調節・(不特定利水)・上水道を目的とする、埼玉県営の多目的ダムである。ダム湖(人造湖)の名は西秩父桃湖(にしちちぶももこ)といい、秩父郡小鹿野町にまたがる。
地理
小鹿野町を源流とする吉田川が秩父市の旧吉田町地区との境(現・秩父市との境界)付近に建設されたダムである。2001年(平成13年)完成。吉田川及び荒川の治水と秩父市(旧・吉田町)への上水道供給を目的としている。ダム本体は秩父市だが、人造湖である西秩父桃湖は秩父市と小鹿野町にまたがる[2]。近くを埼玉県道282号藤倉吉田線が通るほか、倉尾小学校や(吉田元気村)、カタクリの群生地がある。
ダム名の「合角」(かっかく)はダム建設により水没した合角地区にちなむものであるが[3]、「ごうかく」とも読めることから、合角ダム管理所では受験生とその家族に向けた縁起物として、合角ダムのダムカードの入手を薦めている[4]。桃湖とはいうものの、命名当時、桃の木は周辺になかった。当時の埼玉県知事である土屋義彦の長女、市川桃子の名と読みが同じであり、また、入り口にも、土屋直筆の石碑の揮毫が掲げられている。これらの私物化は「土屋県政の汚点」として挙げあれている。
脚注
関連項目
- ダム
- 日本のダム - 日本のダム一覧
- コンクリートダム - 重力式コンクリートダム - 日本の重力式ダム一覧
- 多目的ダム - 日本の多目的ダム一覧
- 都道府県営ダム
- 水源地域対策特別措置法
- 二瀬ダム - 滝沢ダム - 浦山ダム
外部リンク
- 合角ダム - ダム便覧
- 埼玉県 合角ダム管理所
- テレメータ雨量 合角ダム