具格(ぐかく、英: instrumental case、羅: casus instrumentalis)は、名詞の格の一つで、道具・手段を表す。スラヴ語派では造格という。チェコ語では7格と呼ぶ場合もある。
サンスクリットにおいては独立の格形を保っているが、古典ギリシア語では与格に、ラテン語では奪格に吸収された。
英語の"throw stones"(石を投げる)に対応する表現は、多くの言語において具格を用いる。英語においては具格をとるわけではないが、他の言語で具格となるような目的語について、手段の目的語または道具目的語と呼ぶこともできる。[1][2]
脚注
参考文献
- 安藤貞雄 『現代英文法講義』開拓社、2005年。(ISBN 9784758910217)。
- オットー・イェスペルセン 『文法の原理(中)』、安藤貞夫訳 、岩波書店〈岩波文庫〉、2006年(原著1924年)。(ISBN 4003365747)