八専(はっせん)とは、選日の一つ。
日の干支が壬子(甲子から数えて49番目)から癸亥(同60番目)の間の12日間の中に干支共に同じ五行となる物が壬子、甲寅、乙卯、丁巳、己未、庚申、辛酉、癸亥と、8日あるために八専と総称されている。十干と十二支に五行を割り当てると、干支の気が重なる日が全部で12日ある。そのうち8日が壬子から癸亥までの12日間に集中している[1]ため、この期間は特別な期間であると考えられるようになった。同気が重なることを「専一」と言い、それが8日あることから「八専」と言う。八専の期間には同気の重ならない日が4日あり、これを「八専の間日(まび)」と言う。八専のうち間日を除く8日間は同気が重なる((比和))ことから吉はますます吉となり、凶はますます凶となるとされた。しかしその後、凶の性質のみが強調されるようになった。現在では何事も上手く行かない凶日とされている。間日は十方暮とは異なり、八専の影響は受けないとされている。