全国生活指導研究協議会(ぜんこくせいかつしどうけんきゅうきょうぎかい)とは、生活指導について研究する研究会。主に小・中学校教師と研究者で構成する。
1959年1月26日「全国生活指導研究者協議会」として結成。同年12月28・29日に東京で開催された第一回全国大会において「全国生活指導研究協議会(略称:全生研)」に改称した。 かつてアントン・マカレンコの(集団主義教育)の影響を受けた「集団づくり」教育を推進したことでも知られる。マカレンコの「集団主義教育」を元として当団体が発行した『学校集団づくり入門』では、
一見なんの事件もなく、おだやかさのなかにあぐらをかこうとしがちな集団にゆさぶりをかけ、ことさらにごたごたをひきおこす。それを班内のごたごただけでなく、班と班との対立、ぶつかりあいとして導き出すのである。そのために、相手にけちをつけ、いがみあい、やっつけあうといった、いわばえげつない争いの方法を実践的にたいせつにする。
としている。この原理が教室内でのいじめにつながっているという指摘がある。[要出典]この「集団づくり」教育については、原武史が『滝山コミューン一九七四』においてその経験をまとめている。 協議会の中には様々な系統があり、一概にその主義主張をまとめることはできない。 かつて横須賀市立池上中学校では暴力的な生徒の集団が一般生徒を牛耳るだけではなく教師集団の力を超えて教育崩壊を起こしていた。この体制を作ったのが全生研の現実離れした教育思想であった。
著作・編集書籍
- 全国生活指導研究者協議会編『生活指導の基本問題』明治図書,1959
- 全生研常任委員会編『学級集団づくり入門』明治図書,1963
- 全生研常任委員会編『学級集団づくり入門 第二版』明治図書,1971
- 全生研常任委員会編『新版 学級集団づくり入門(小学校編)』明治図書,1990
- 全生研常任委員会編『新版 学級集団づくり入門(中学校編)』明治図書,1991
- 全生研常任委員会編『全生研大会基調提案集成』明治図書,1974
- 全生研常任委員会編『全生研大会基調提案集成 第二集』明治図書,1983
- 全生研常任委員会編『全生研大会基調提案集成 第三集』同委員会発行,2000
機関誌
関連書籍
脚注
外部リンク
- - ウェイバックマシン(2008年3月8日アーカイブ分)