『候補者ビル・マッケイ』(こうほしゃビル・マッケイ 原題:The Candidate)は、1972年制作のアメリカ合衆国の映画。
候補者ビル・マッケイ | |
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The Candidate | |
監督 | マイケル・リッチー |
脚本 | (ジェレミー・ラーナー) |
製作 | ウォルター・コブレンツ |
製作総指揮 | ロバート・レッドフォード (クレジットなし) |
出演者 | ロバート・レッドフォード |
音楽 | ジョン・ルービンスタイン |
撮影 | ヴィクター・J・ケンパー |
編集 | ロバート・エストリン リチャード・A・ハリス |
配給 | ワーナー・ブラザース 日本ヘラルド |
公開 | 1972年6月29日 1976年11月20日 |
上映時間 | 109分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
あらすじ
対立候補の勝利を報ずるニュース番組を家族とともに見つめるニール・アトキンソン。アトキンソンは支持者の前で敗戦の弁を述べるが、選挙参謀を職業とするマーヴィン・ルーカス(ピーター・ボイル)は来たる上院議員選挙におけるカリフォルニア州選挙区の民主党候補を見つけるべく会場を早々と抜け出す。このときすでに彼には目当てとする候補者がいた。前知事のジョン・J・マッケイ(メルヴィン・ダグラス)の息子で弁護士のビル・マッケイ(ロバート・レッドフォード)であった。
ビルはルーカスの説得に傾き立候補を決断。ハワード・クライン(アレン・ガーフィールド)ほか数々の優秀な選挙参謀が付いて選挙運動を展開するが、対抗馬である共和党のベテラン議員クロッカー・ジャーモン(ドン・ポーター)の熟練した戦術に苦戦する。
当初は理想に燃えていたビルであったが、次第に清濁混ぜ合わせて呑まなければならないという政治の現実を痛感し、否応なくその歯車に巻き込まれていくのであった。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
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ビル・マッケイ | ロバート・レッドフォード | 野沢那智 |
マーヴィン・ルーカス | ピーター・ボイル | 池田勝 |
ジョン・J・マッケイ | メルヴィン・ダグラス | 大久保正信 |
クロッカー・ジャーモン上院議員 | (ドン・ポーター) | 大木民夫 |
ハワード・クライン | アレン・ガーフィールド | |
ナンシー・マッケイ | (カレン・カールソン) | 弥永和子 |
ウォーリー・ヘンダーソン | モーガン・アップトン | |
リッチ・ジェンキン | クイーン・レデカー | |
ポール・コーリス | マイケル・ラーナー | |
ナタリー・ウッド (本人役) |
吹替その他:緒方賢一、嶋俊介、村松康雄、国坂伸、石井敏郎、鵜飼るみ子、若本規夫、西村知道、広瀬正志、好村俊子、山崎勢津子、横尾まり、大滝進矢、山本千鶴
初回放送 - 1980年11月1日 テレビ朝日 ウィークエンドシアター(23:15-25:15)
製作
ユージーン・マッカーシーが1968年アメリカ合衆国大統領選挙に出馬した際、そのスピーチライターを務めた(ジェレミー・ラーナー)が脚本を執筆している。ラーナーは第45回アカデミー脚本賞を受賞した[1]。
ビル・マッケイのキャラクターはジョン・V・タニー(John V. Tunney)をモデルにしていると言われている[2]。ジョン・V・タニーはボクシング・ヘビー級王者のジーン・タニーの息子で、1965年にカリフォルニア38区の下院議員に就任した。1970年のカリフォルニア州の上院議員選挙に出馬し勝利。このときの選挙にマイケル・リッチーは仕事として関わっていた[3]。
備考
ハンサムで知られる共和党の政治家ダン・クエールが本作のロバート・レッドフォードに似ていると言われたことから、選挙運動でこのイメージを最大限に利用したが、後にレッドフォードから苦情を受けた(レッドフォードは民主党支持者である)。