学校の保健室
学校の保健室は学校保健のための施設であり、日本では学校保健安全法(昭和33年法律第56号)の第7条においては、「学校には、健康診断、健康相談、保健指導、救急処置その他の保健に関する措置を行うため、保健室を設けるものとする」と規定されている。
日本において、一部の小学校では「衛生室」とも呼ばれ、大学では「医務室[1][2][3]」「保健診療所[4]」「保健センター[5][6][7]」「健康科学センター[8][9]」「保健管理センター[10][11][12]」など様々に呼称されている。
一般的に初等教育(小学校における教育など)と中等教育(中学校・高等学校における教育など)を行う学校の保健室には、養護教諭が常駐することが多い。また、学校の保健室には校内における怪我や病気に対応する働きのほか、教育活動・学習活動そのものを補助する働きもあるといわれている。校内における保健衛生知識の普及啓発ステーションでもある。
身体的な理由がないものの教室で学習できない児童・生徒が保健室で時間を過ごすという、「保健室登校」が行われていることもある。
企業などの保健室
企業などの事業所でも、その雇用人数などにより、従業者・職員の健康管理用の部門が設けられており、学校とは違って「健康管理室」という名称で呼ばれるのが一般的である。保健師・看護師などが常駐し、健康診断の実施や、その他の健康管理の業務に携わっていることが多い。老人福祉施設などでは、利用者の健康管理のための「医務室」が設けられている[14]。
脚注
出典
- ^ 甲南大学学生部医務室"学生部医務室"(2011年8月8日閲覧。)
- ^ 関東学院大学"関東学院大学-医務室"(2011年8月8日閲覧。)
- ^ 北海道大学大学院水産科学研究院"生協・医務室"(2011年8月8日閲覧。)
- ^ 京都大学"京都大学保健診療所・健康科学センター各分室"(2013年10月30日閲覧。)
- ^ 東京大学本郷保健センター"東京大学保健・健康推進本部"(2011年8月8日閲覧。)
- ^ 早稲田大学保健センター"早稲田大学保健センター"(2011年8月8日閲覧。)
- ^ 同志社大学"同志社大学/保健センター"(2011年8月8日閲覧。)
- ^ 京都大学健康科学センター"京都大学健康科学センター(環境安全保健機構 健康管理部門、旧保健管理センター)"(2011年8月8日閲覧。)
- ^ 九州大学健康科学センター"九州大学健康科学センター"(2011年8月8日閲覧。)
- ^ 慶應義塾大学"慶應義塾大学保健管理センター"(2011年8月8日閲覧。)
- ^ 奈良女子大学保健管理センター"奈良女子大 保健管理センター - 奈良女子大学"(2011年8月8日閲覧。)
- ^ 筑波大学保健管理センター"筑波大学保健管理センター"(2011年8月8日閲覧。)
- ^ “相談窓口担当者のための「多文化」ってこういうこと”. 公益財団法人 愛知県国際交流協会. 2020年12月5日閲覧。
- ^ 特別養護老人ホームに設置する医務室の取扱い - 総務省HP。
関連項目
- 学校保健 - 学校保健安全法 - 養護教諭
- 産業保健
- スクールカウンセラー