餘姚市(よよう-し)は中華人民共和国浙江省寧波市に位置する県級市。本来は省直轄県級市であるが現在は寧波市の管轄下に置かれる。
歴史
餘姚では約7000年前の河姆渡遺跡が発掘されている。
秦代(一説に漢代)に会稽郡に(餘姚県)が設置され、200年(建安5年)に県城が設置され浙東地区で最も古い城の一つとされる。621年(武徳4年)、唐朝により姚州に昇格するが、宋代に(望県)に改編された。元代の1295年(元貞元年)、再び(餘姚州)として州制が施行されたが、1368年、再び県とされた。1985年7月26日、県級市と改編され現在に至る。
物産
特産品として、茶葉、楊梅、乾菜笋、仏像(木彫)、工芸草編みなどがある。野生動植物も豊富で、センザンコウ、カワウソ、タンチョウヅル、ソデグロヅル、ナベコウ、オシドリ、クロヅル、銀杏等。漢方薬の薬草材として(絡石藤)、(貫衆)、淡竹葉、茯苓、丹参、金銀花等40余種が採れる。金属鉱産資源としては銅、鉄、鉛、亜鉛等と、非金属鉱産資源では、蛍石、カオリナイト、粘土、石英、磷、泥炭等が採掘される。
(餘姚咸蛋)、(餘姚皮蛋)、(餘姚楊梅)、(餘姚榨菜)は地理表示製品と認定されている。