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『伊勢物語肖聞抄』(いせものがたりしょうもんしょう)は、牡丹花肖柏による『伊勢物語』の注釈書。初稿本は文明9年(1477年)に成立した。宗祇の講義のノート(聞書)をもとにしたもので、肖柏自身の説はさほど付加されてはいない。宗祇の講義の聞書は、『(伊勢物語宗長聞書)』もあるが、本書とは同一ではなく、二書の関連が注目されている。本書は初稿本からも増補をされ続け、三訂本には三条西実隆の説も増補されている。延徳3年(1491年)本をもって一応の完成をみたと考えられている。
参考文献
- 大津有一『伊勢物語古注釈の研究 増訂版』、八木書店、1986年。