乳保神社のイチョウ(にゅうほじんじゃのイチョウ)は、徳島県板野郡上板町の乳保神社境内にあるイチョウ
樹齢は800年から1000年と推定され、徳島県内のイチョウの中でも、一番長寿ともいわれている[1]。 1944年(昭和19年)11月7日に国の天然記念物に指定された[2]。
幹や枝から多数の(気根)が垂れ下がり、この形が乳房に似ていることから「乳イチョウ」とも呼ばれ、神社名の由来となっている[1]。
雄株であり実は付けない。寛政年間と昭和の初めに落雷を受け主幹に大きな空洞ができ[3]、1807年(文化4年)と1872年(明治5年)には境内建物や付近民家の火災によって類焼[4]、近年では2004年に台風で幹の一部が折れるなど[1]、たびたび災害に逢いながらもそのたびに樹勢を回復している。
データ
乳保神社
木花咲耶姫命を祭神とする。由緒ははっきりしないが、一説によれば承久の乱でこの地に流された鳥羽皇子なる人物の御子の乳母を祭ったともいわれる[6]。かつては樫山神社と称したが、寛政年間の末ごろに、神木のイチョウにちなみ乳保神社と改称した[4]。
脚注
座標: 北緯34度5分58.9秒 東経134度23分54.8秒 / 北緯34.099694度 東経134.398556度