概要
創建年代は不明である。元々は加賀国(現・石川県)に位置し、「林松寺」と称する真言宗の寺院であった。蓮如上人の北陸巡錫の折、林松寺住職の道祐が蓮如の教えに帰依し、浄土真宗に転宗した[1]。
その後、摂津国(現・大阪府)や山城国(現・京都府)を転々としたが、寺運衰微して廃寺寸前まで追い込まれた[1]。
天正年間(1573年 - 1593年)に至り、野條受閑という名の医師の協力の下、明泉法師が中興した。その後、駿河国(現・静岡県)に移転し、徳川家康の江戸入府に伴い、江戸車坂(現・東京都台東区東上野付近)に移転した。その頃に「野條山乗満寺」に改称した[1]。
交通アクセス
- 千歳烏山駅より徒歩14分。
出典
参考文献
- 世田谷区 編『小学生の烏山寺町あんない 付 世田谷の社寺と遺宝その2』世田谷区、1978年
- 竹内秀雄 著『世田谷区史跡散歩 (東京史跡ガイド12)』学生社、1992年