中華民国中央銀行(ちゅうかみんこくちゅうおうぎんこう)は、中華民国(台湾)の中央銀行。同国唯一の政府銀行であり、金融の発展、物価安定の維持、台湾元の価値の維持等の役割を持つ。
歴史
中華民国中央銀行は1928年11月1日に上海で設立され、1949年に中華民国政府の台湾移転に伴い、台湾へ移された。しかしながら、台湾での中央銀行の役割は台湾銀行が代行しており、実際には有名無実であった。実際の業務開始は1961年6月27日に「中央銀行復業案」が発せられた後の7月1日であり、その際に台湾銀行が代行していた業務が移管された。1979年11月には「中央銀行法」に基づき総統府から行政院の下へ改組、金融安定や銀行業務管理、国内外における台湾元の安定を主要な役割とするようになる。
ただし発券業務については、既に台湾元(新台幣)が安定的に流通していることから、台湾銀行が引き続き委託業務を行うこととなった。中央銀行が発券業務を行うのは、2000年の紙幣改定に伴い台湾元(新台幣)を国家の正式通貨と定めてからのことである。
組織
- 監事会、理事会
- 総裁
- 副総裁(2名)
- 総裁
- 業務局
- 発行局
- 外匯局
- 国庫局
- 金融業務検査処
- 経済研究処
- 秘書処
- 会計処
- 情報室
- 人事室
- 政風室
- 法務室
- ニューヨーク代表弁事処
- ロンドン代表弁事処
- 中央印製廠
- 中央造幣廠
歴代総裁
姓名 | 着任 | 退任 | |
---|---|---|---|
1 | (徐柏園) | 1960年7月 | 1969年5月 |
2 | (兪国華) | 1969年5月 | 1984年5月 |
3 | (張継正) | 1984年6月 | 1989年5月 |
4 | (謝森中) | 1989年6月 | 1994年5月 |
5 | (梁国樹) | 1994年6月 | 1995年3月 |
6 | (許遠東) | 1995年3月 | 1998年2月 |
7 | (彭淮南) | 1998年2月 | 2018年2月 |
8 | (楊金龍) | 2018年2月 | 現任 |
関連項目
外部リンク
- 中央銀行全球資訊網