中編映画（ちゅうへんえいが、featurette）とは、アメリカの映画界で長編映画より短く、短編映画より長い映画の一種。
この用語は、「長編映画よりは短い映画（shorter film）」と「コンパニオン映画（companion film）」の2種類のコンテンツのいずれかを指す場合がある。
種類
中編映画（Medium-length films）
中編映画とは、通常3～4リール、上映時間にして約22～43分の映画のことで[要出典]、2リールの短編映画よりは長いが、長編映画よりは短い映画である。したがって「小長編（small feature）」とも表現でき（語尾の「-ette」はフランス語に由来する一般的な短縮形接尾辞[1]）、実際に中編映画（featurettes）は「簡素型長編（streamlined features）」と呼ばれることもあった。中編映画は、『(Hal Roach's Streamliners)』のような長さの映画や、そのような長さのフランスの映画が製作されなくなったか、あるいは実験映画や芸術映画として製作され、より一般的な短編映画というくくりに組み込まれるようになった1960年代、いわゆるトーキー時代の始まり以前からよく使われていた[要出典]。いくつかの中編映画は現在も未だに製作されていて、特に31分という短いアクションコメディ『(カン・フューリー)』はその代表例である。
コンパニオン映画（Companion films）
また、DVD技術の登場後、この用語「featurette」は「映画制作プロセスの1つまたは複数の側面を取り上げた短いドキュメンタリー映画」という意味も持つようになった[2][3]。DVD機能の説明では、用語「featurette」は通常、特殊効果やセットデザイン、キャストとスタッフのインタビューに関するドキュメンタリーなどの「舞台裏映像」タイプの(特典素材)を指す[要出典]。
日本においては「メイキング映像」に近い意味となる。
脚注
- ^ Laura K. Lawless. “-et -ette - French Suffix”. Lawless French. 2023年1月21日閲覧。
- ^ Daniels, Bill; Leedy, David; Sills, Steven D (February 5, 2006). Movie Money: Understanding Hollywood's (Creative) Accounting Practices. Silman-James Press. p. 134.
- ^ "Featurette". Merriam-Webster Online. Retrieved 2012-07-11.