不二家横浜センター店(ふじやよこはまセンターてん)は、横浜・伊勢佐木町1丁目にある、不二家の店舗である。
歴史
1910年(明治43年)、藤井林右衛門が横浜元町に洋菓子店を開店。1922年(大正11年)に伊勢佐木町店、1923年には東京に銀座店を開設した。当時の伊勢佐木町店は喫茶店として営業していた[1]。しかし1923年9月1日の関東大震災で3店舗とも焼失した。元町店は再開されなかったが、伊勢佐木町店と銀座店は1924年にバラックで営業再開。1938年(昭和13年)には、伊勢佐木町店の新店舗が再建された[2]。再建以降はレストランとしての営業を始める[1]。
第二次世界大戦後の1948年頃の絵はがきには、米軍に接収されている様子が残る[3]。現在は1階でレストランと洋菓子の販売を行うが、かつては宴会場やビアホール、3階には中華料理店があったとことを示す資料がある(時期不詳)[1]。
建築
鉄筋コンクリート構造6階建[4]。設計はチェコ出身の建築家アントニン・レーモンド、施工は戸田組。当時使われ始めた(ガラスブロック)を[5]イセザキモールに面した左側に垂直、上部に水平に並べて配置し、左右非対称のデザインを作るとともに[4]、北向きの店内に自然光を採り込む役割も果たす[3]。
2018年度には、DOCOMOMO_JAPAN選定_日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選定された[5]。
横浜市内でレーモンドが設計した建築物には、エリスマン邸や(KRCビルディング)などがある。
脚注
- ^ a b c “不二家レストランの1号店は、伊勢佐木町にある?”. はまれぽ.com (2013年4月10日). 2020年6月28日閲覧。
- ^ “不二家の歴史(明治から終戦)”. 不二家. 2020年6月28日閲覧。
- ^ a b “不二家”. 近代建築アーカイブクラブ. 2020年6月28日閲覧。
- ^ a b “【歴史的建造物アーカイブ】不二家伊勢佐木町店”. TheYokohamaStanderd. 2020年6月28日閲覧。
- ^ a b “日本におけるモダン・ムーブメントの建築 218 不二家洋菓子舗(現・不二家 横浜センター店)”. DOCOMOMO Japan. 2020年6月28日閲覧。
外部リンク
- 横浜センター店(不二家)
座標: 北緯35度26分39.3秒 東経139度37分57.9秒 / 北緯35.444250度 東経139.632750度