ディアマンテワゴン(Diamante Wagon )は、三菱自動車工業がかつて製造・販売していた上級ステーションワゴンである。
初代(1993年-1997年)F07W(K45)型
三菱・ディアマンテワゴン(初代) F07W(K45)型 | |
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後期型 30R-SE | |
概要 | |
販売期間 | 1993年3月 - 1997年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアステーションワゴン |
駆動方式 | 前輪駆動 |
(パワートレイン) | |
エンジン | 6G72(Y7) 3.0L V型6気筒SOHC12バルブ |
最高出力 | 165ps/5,400rpm |
最大トルク | 25.6kg・m/3,200rpm |
変速機 | 4速AT |
サスペンション | |
F マクファーソンストラット R 5リンクリジッドアクスル | |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,720 mm |
全長 | 4,785 mm |
全幅 | 1,780 mm |
全高 | 1,515 mm |
車両重量 | 1,540-1,590 kg |
系譜 | |
先代 | 三菱・マグナワゴン |
- マグナワゴンの後継としてディアマンテワゴンを追加。本車種も豪州アデレードのオーストラリア三菱で生産される輸入車となった。本来の型式はF07Wであるが、車検証上の型式はK45とされた。
- 欧州圏では「シグマコンビ」の名称で販売された。
- フロントセクションは日本向けにディアマンテと同じスタイルに変更された。ボディカラーはストラトグレーとアスペングリーンの2色を設定。リヤサスペンションはカーゴスペースへの張り出しと荷重を考慮し、5リンク式を採用した。エンジンはディアマンテと異なり、マグナワゴンの上級仕様であるベラーダと同じV6・3.0LのSOHC(エンジン型式は6G72。車検証上の型式はY7)を搭載していた。しかし、発売当初は340万円からという価格設定、さらに下位モデルのステーションワゴンにリベロが存在していたこともあり、国内での販売台数は芳しくなかった。また、豪州生産ゆえに特殊部品も少なくなく、例えばルーフレールを固定するボルトはSSTを購入しないと外れない。
- 約340万円という価格設定を見直し、本革シートやAVシステム、サンルーフなどを省いて価格を約90万円引き下げた「30V」を追加した。なお、従来のベースグレードは「30R-SE」とグレード名を変え、運転席SRSエアバッグとABSが追加された[注釈 1]。以降、売り上げの多くは「30V」となった。
- ワゴンをマイナーチェンジ。ボディ色のアスペングリーンが濃色系であるインカグリーンに変更され(ストラトグレーは継続)、マルチパラボラ型ヘッドランプや新デザインのリヤガーニッシュなどを採用して商品力をアップさせた。
- 基本グレード
グレード | 製造年 | エンジン型式 | エンジン | 排気量 | 最大出力 | 最大トルク | 変速機 | 駆動方式 | 燃費 | 価格 |
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ベースグレード | 1993年03月-1994年10月 | 6G72 | V型6気筒SOHC12バルブ | 2,972cc | 165ps/5,400rpm | 25.6kg・m/3,200rpm | 4AT | FF | ??km/l | 3,450,000円 |
30V | 1994年11月-1997年10月 | 2,490,000円 | ||||||||
30R-SE | 3,380,000円 |
2代目(1997年-2001年)F36W型
三菱・ディアマンテワゴン(2代目) F36W型 | |
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フロント | |
概要 | |
販売期間 | 1997年4月 - 2001年3月(輸入終了) |
デザイナー | 仲西昭徳 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドア(サッシュレスワゴン) |
駆動方式 | 前輪駆動 |
(パワートレイン) | |
エンジン | 6G72 3.0L V型6気筒SOHC24バルブ |
最高出力 | 200ps/5,500rpm |
最大トルク | 28.0kg・m/4,500rpm |
変速機 | INVECS-II 5速AT |
サスペンション | |
F マルチリンク式 R 5リンク式 | |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,720 mm |
全長 | 4,810 mm |
全幅 | 1,785 mm |
全高 | 1,500 mm |
- フルモデルチェンジ(オーストラリアは4月)。ボディ色はローランベージュIIPとグリーンストーンMの2種を設定。当初はベースモデルともいえる「ES」とナルディ製ステアリング&シフトノブ、本革シート、ハイコントラストメーターなどを追加した「LS」の2グレード体制であった。エンジンは初代のワゴンと同じV6・3.0のSOHCエンジンでリヤサスも5リンク式であった。ATは4速からシーケンシャルモード付きの5速に変更されているものの、パーキングブレーキは先代同様サイドレバー式を踏襲していた。
- 2000年11月
- LSがラインナップから落ち、ESのみのモノグレード販売に切り替わった。同時に、ボディカラーがグリーンストーンのみとなった。
- 基本グレード
グレード | 製造年 | エンジン型式 | エンジン | 排気量 | 最大出力 | 最大トルク | 変速機 | 駆動方式 | 燃費 | 価格 |
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ES | 1997年10月-2001年10月 | 6G72 | V型6気筒SOHC24バルブ | 2,972cc | 200ps/5,500rpm | 28.0kg・m/4,500rpm | 5AT | FF | 8.6km/l | 2,625,000円 |
LS | 1997年10月-2000年11月 | 3,248,000円 |
脚注
注釈
- ^ 「30R-SE」はABSを装備したため、フロントのブレーキパッドが「30V」と異なる