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三枚起請

三枚起請(さんまいきしょう)は古典落語の演目の一つ。

もとは上方落語で、難波新地お茶屋を舞台にした噺であったものを、(初代三遊亭圓右)が吉原遊廓に変えて東京に持ち込んだ。

1940年(昭和15年)9月20日警視庁は卑俗的で低級であるとして。三枚起請を含む53演目を上演禁止(禁演落語)とした[1]

あらすじ

かつて遊廓では、客と遊女との間で、「遊女の雇用期間が満了すれば客と結婚することを約束する」という内容の、(起請文)(きしょうもん)と呼ばれる擬似的な書類を取り交わすことが流行していた。

ある男が、夜遊びが過ぎる友人をいさめている。懲りない友人は、男に自慢しようと、自分の名と遊女の名の入った起請文を貰った事を言う。見せたがらない友人から無理矢理見せてもらった男は自分の煙草入れから同じ遊女の名が書かれた起請文を取り出し、「遊女がこれを書くのは客を多く取るための方便であり、本気にしてはいけない」と友人をいさめる。そこに3人目の男がやってきて、友人の話を聞いて起請文を見せて貰う。ところが遊女の名前を見た途端に3人目の男も、ふたりと同じ遊女の起請文を取り出すのだった(3人の男と遊女の名は、一例として、上方ではそれぞれ仏壇屋の源兵衛、下駄屋の喜六、指物屋の清八、お茶屋「宇津木」の小てるなど。東京では棟梁の政五郎、唐物屋の亥のさん、経師屋の清公、妓楼「朝日楼」の喜瀬川花魁など。以下東西および演者別の混同を避けるため、「A」「B」「C」「遊女」と表記する)。

しかもCに至っては遊女から歳を越す為の借金20円を用立てしてくれと頼まれ、妹を巻き込んで何とか用意した大金を遊女に渡し、そのお礼として遊女から起請文を貰ったので、妹が可哀想な事に。面白がって口三味線をするBと泣いたり怒り狂うCをなだめつつ、Aは「この遊女に恥をかかせよう」と、ふたりに作戦を授ける。店の女将に話を通し、部屋を借りたAは、Bを押し入れに、Cを衝立の陰に隠して、遊女を呼びつけた。

AがBに起請文を書いたことについて遊女をただすと、遊女は「あんな奴に起請文を書くわけがない」と、Bの容姿をけなす。AがBの名を呼ぶとBが押し入れから出てきて、遊女は少し驚く。遊女はCについても同じようにけなし、Aの声でCが姿を現すにいたり、遊女は「女郎は客をだますのが商売。だまされる方が馬鹿だ」と居直る。

「昔から、起請文に嘘を書くと、熊野のカラスが3羽死ぬ、と言うだろう」「オホホ。私はね、世界中のカラスをみんな殺してやりたいんだ」「カラスを殺してどうするんだ」

「ゆっくり、朝寝がしてみたい(高杉晋作が品川遊郭の「土蔵相模」で作ったとされる都々逸「三千世界の鴉(からす)を殺し ぬしと朝寝がしてみたい」をもじったサゲ)」

主な演者

物故者

現役

バリエーション

  • 遊女が男たちの容姿をけなすときの形容が東西で異なる。上方ではB(喜六)を「ジャガイモの焦げたような奴」、C(清八)を「入日(いりび=夕方)の影法師」など。東京ではB(半公)を「水がめに落ちたオマンマ粒」、C(新之助)を「日陰の桃の木」など。
  • サゲとしては、近年では先述の高杉晋作の都都逸をもじったもの以外にも、騙された3人が「このことについて、ハナからシマイまでじっくり聞かせてもらおうじゃねぇか」と詰め寄ったのに対して、遊女が「しまい?何を言ってるの、書いた起請は3枚だけよ」と答えるという地口オチも用いられている。

脚注

  1. ^ 低俗と五十三演題の上演禁止『東京日日新聞』(昭和15年9月21日)『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』本編p773 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
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