『一流シェフのファミリーレストラン』(The Bear ) は、アメリカ合衆国のコメディドラマシリーズであり、クリストファー・ストーラーにより創作された。2022年6月23日にHuluで配信を開始した[1]。メイン出演者は (ジェレミー・アレン・ホワイト)、(エボン・モス・バクラック)、Ayo Edebiri、Lionel Boyce、Liza Colón-Zayas、Abby Elliottである[2]、シリーズは批評家たちから好評を得た。2022年7月14日、シーズン2への更新が発表され [3]、2023年6月22日より配信開始予定である[4]。
一流シェフのファミリーレストラン | |
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ジャンル | コメディドラマ |
原案 | Christopher Storer |
出演者 |
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国・地域 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
シーズン数 | 1 |
話数 | 8(各話リスト) |
各話の長さ | 20–47 分 |
製作 | |
製作総指揮 |
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製作 | FX Productions |
配給 | Disney Platform Distribution |
放送 | |
放送チャンネル | Hulu |
放送期間 | 2022年6月23日 | - 現在
アメリカ合衆国以外ではDisney+のStarで配信され、日本でも2022年にシーズン1がで配信されている[5]。
あらすじ
シーズン1
世界的に有名なレストランの若きシェフであるカーミーが、故郷のシカゴに戻り、自殺した兄マイケルの経営していたイタリア風ビーフ・サンドイッチ店「ザ・ビーフ」を経営するが、店には大きな借金があり、キッチンは使い古しで、店員たちは無秩序である。カーミーは若く才能のあるシドニーを起用して店を立て直すよう奮闘し、やがて店員たちの支持を得る。店名を「ザ・ベア」と変える。
登場人物
メイン
- カーミー : (ジェレミー・アレン・ホワイト) : ニューヨークの世界的に有名なレストランのシェフであるが、自殺した兄マイケルからサンドイッチ店を譲られて戻り、苦労しながら店を立て直す。
- リッチー : (エボン・モス・バクラック) : 亡きマイケルの親友で、事実上サンドイッチ店を切り回す。
- シドニー : Ayo Edebiri : カーミーのもとでスー・シェフとなる、才能のある若いシェフ。
- マーカス : Lionel Boyce : パン焼き担当からスイーツ担当となる。
- ティナ : Liza Colón-Zayas : 口に悪いベテラン店員。
- シュガー : Abby Elliott : カーミーの妹で店の共同オーナー。
リカーリング
- エブラハイム : Edwin Lee Gibson : ベテラン店員。
- ファク : Matty Matheson : カーミーの幼馴染で修理屋。
- アンヘル : José Cervantes : 皿洗い。
- ジミー : オリヴァー・プラット : カーミーとシュガーの叔父で店の債権者。
- ゲアリー : Corey Hendrix : 店員。
- マニー : Richard Esteras : 皿洗い。
- ピート : Chris Witaske : シュガーの夫。
ゲスト
- マイケル : ジョン・バーンサル : 自殺し店を弟カーミーに残した、店の経営者。
- カーミーの元上司のシェフ : ジョエル・マクヘイル
- 保健衛生検査官 : Amy Morton
- 禁酒会の司会 : モリー・リングウォルド
エピソード
シーズン1のエピソード
通算 話数 | シーズン 話数 | タイトル | 監督 | 脚本 | 公開日 | |
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1 | 1 | "システム" "System" | Christopher Storer | Christopher Storer | 2022年6月23日 | |
2022年夏、著名なシェフのカーミーが故郷のシカゴに帰り、自殺した兄マイケルの遺した小汚いサンドイッチ店「ザ・ビーフ」を経営しようとする。兄の親友で店を切り回していたリッチーを始め、店の従業員たちはカーミーの提案する改革に抵抗する。カーミーは、カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカで教育を受けた若いシェフのシドニーを雇う。シドニーは店が亡き父の行きつけだったと言う。 | ||||||
2 | 2 | "ハンズ" "Hands" | Christopher Storer | Christopher Storer | 2022年6月23日 | |
フラッシュバックでカーミーはニューヨークの著名なレストランで働くが、上司のシェフに虐められる。現在、カーミーはメニューを一新しようとするが、従業員たちの抵抗を受ける。妹のシュガーは助けようとする。保険衛生調査官が抜き打ちで調査に入り、店にCランクをつける。カーミーは店の経営がいい加減で、叔父のジミーに30万ドルを借りていると知る。ジミーは店を買い取ろうと申し出るが、カーミーは断り、借金を返すと言う。シドニーはスー・シェフとして給料を欲しいと言う。 | ||||||
3 | 3 | "ブリゲード" "Brigade" | Joanna Calo | Christopher Storer | 2022年6月23日 | |
カーミーは、兄マイケルの依存症を知るため、禁酒会に出る。店ではブリガード・ド・キュイジーヌスタイルの調理法を持ち込み、シドニーに管理を任せる。店員たちは失敗を重ねながらも次第になじみ、特にパン係のマーカスは熱意を示す。カーミーとシドニーは経営方法をめぐって衝突する。 | ||||||
4 | 4 | "ドッグス" "Dogs" | Christopher Storer | Sofya Levitsky-Weitz | 2022年6月23日 | |
カーミーとリッチーは、ジミー叔父がひらいた子供の誕生会にケータリングをする。カーミーはジュースを作るが、誤ってリッチーの筋弛緩薬アルプラゾラムが混じり、子供たちは庭で眠り込む。だがジミーは怒らずに面白がる。シドニーは次第に店員の信頼を得る。マーカスはチョコレートケーキの調理に夢中になる。 | ||||||
5 | 5 | "シェリダン" "Sheridan" | Joanna Calo | Karen Joseph Adcock | 2022年6月23日 | |
カーミーとシドニーは夜の新メニューを作ることにする。昼営業の前、トイレで水漏れが起き、リッチーの友人で修理屋のファクを呼ぶ。ファクは店員になりたがり、リッチーと喧嘩になる。ファクは、リッチーが店の裏で密かにコカインを密売していたとカーミーに暴露する。リッチーはCOVID-19を店が乗り切るためだったと言い訳し、密売は止めると言う。マーカスのせいでヒューズが飛び、店は停電となる。ファクは修理に5000ドルかかると言い、カーミーは最後に一度だけコカインを売ってほしいとリッチーに頼む。 | ||||||
6 | 6 | "セレス" "Ceres" | Joanna Calo | Catherine Schetina & Rene Gube | 2022年6月23日 | |
シドニーは夜のメニューとしてリゾットを試作するも、カーミーはダメ出しをする。シドニーは客に無料で食べさせる。店の共同オーナーであるシュガーは、税未納を解決するために店に来て、カーミーとともに書類を探す。マーカスはドーナツ調理に専心する。流れ弾で店の窓ガラスが割れる。リッチーはローカルなギャングたちに犯人を見つけるよう頼むが、店の前で小競り合いが始まってしまう。シドニーがサンドイッチの残りをふるまっておさめる。リッチーはシドニーがうまくやっているのを見て、自分は不必要な存在だと感じる。 | ||||||
7 | 7 | "レビュー" "Review" | Christopher Storer | Joanna Calo | 2022年6月23日 | |
エブラハイムは地元の新聞に載った店の評価を読み上げ、シドニーが無料で客にふるまったリゾットが称賛されていることが分かる。ティナの息子が停学になり、店に連れて来られて料理を学ぼうとする。朝の準備が済んだ後、シドニーが持ち帰りの注文を大量に残していたことに気づき、昼営業の直前に急いでこなす。カーミーはシドニーとマーカスを怒鳴りつける。シドニーは誤ってリッチーの尻を刺してしまい、その場で店を辞める。カーミーの神経は崩壊する。 | ||||||
8 | 8 | "プラチョーレ" "Braciole" | Christopher Storer | Christopher Storer & Joanna Calo | 2022年6月23日 | |
カーミーは禁酒会の会合に参加し、兄のマイケルが決して自分を店で働かせなかったことを告白する。シドニーと、カーミーによる酷い扱いを責めてやはり店を辞めたマーカスは、彼女のアパートで料理をしながら将来の計画を話し合う。店はバチェラーパーティーの貸し切りとなる。乱闘を止めようとしたリッチーが客に怪我を負わせて意識不明とし、逮捕される。客は意識を回復し、リッチーの容疑は多重暴行に下げられ、保釈される。マーカスは店に復帰し、カーミーは謝罪する。カーミーは失火するも呆然とし、他の店員が消化する。リッチーはマイケルからの手紙をカーミーに渡し、中にはトマト缶を使うスパゲッティのレシピが書かれている。カーミーはトマト缶を空けて大量の現金を見つける。店を閉め、店員たちはすべてのトマト缶を空けてさらに現金を見つける。カーミーがテキストメッセージで謝り、リゾットの改良を示唆したため、シドニーは店に戻る。カーミーは「ザ・ビーフ」(The Beef)は営業を終了し、代わりに「ザ・ベア」(The Bear)が間もなく営業するとの紙を店の前に張り出す。 |
評価
批評
シーズン1については、レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは100件のレビューで支持率は91%、平均点は8.60/10となった[6]。Metacriticでは24件のレビューを基に加重平均値が88/100となった[7]。
賞
2023年1月10日に発表された第80回ゴールデングローブ賞では、テレビ部門主演男優賞コメディ・ミュージカル部門にジェレミー・アレン・ホワイトが選ばれた[8]。
出典
- ^ Pedersen, Erik (2022年5月13日). “FX Summer Premiere Dates: 'Reservation Dogs', 'What We Do In The Shadows', New Series 'The Old Man' & 'The Bear', More” (英語). Deadline Hollywood. 2022年6月24日閲覧。
- ^ Grobar, Matt (2022年5月31日). “'The Bear' Trailer: Jeremy Allen White's Chef Takes Over Family Sandwich Shop In FX Comedy” (英語). Deadline Hollywood. 2022年6月24日閲覧。
- ^ Nemetz, Dave (2022年7月14日). “The Bear Renewed for Season 2” (英語). TVLine. 2022年7月14日閲覧。
- ^ Shanfeld, Ethan (2023年5月8日). “‘The Bear’ Announces Season 2 Premiere Date”. Variety. 2023年5月9日閲覧。
- ^ “ドラマ『一流シェフのファミリーレストラン(The Bear)』感想(ネタバレ)”. シネマンドレイク (2022年10月20日). 2022年12月19日閲覧。
- ^ "The Bear". Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2022年12月19日閲覧。
- ^ "The Bear" (英語). Metacritic. Red Ventures. 2022年12月19日閲覧。
- ^ “Golden Globes: List of Nominees”. The Hollywood Reporter (2022年12月12日). 2022年12月12日閲覧。