ロサ・ダマスケナ(Rosa × damascena)は、バラの品種であり、ダマスクローズ(Damask rose)という別名で知られており、トルコがイラン、ブルガリアを凌ぎ、世界一の生産量を有する。[1][2]。
花は優良な香りで知られており、香水の成分として使用されるローズオイル(ローズ・オットー又はローズ・アブソリュート)を抽出するためとさらに(ローズウオーター)や(ローズコンクリート)を作るためにも商業的に収穫されている。 花びらは食用となり、調味料、付け合わせ、ハーブティの材料として用いられることが多く、(グルカンド)のような砂糖漬けもある。
ロサ・ダマスケナは(ロサ・ガリカ)(Rosa gallica)と(ロサ・モスカタ)(Rosa moschata)の交雑で得られた雑種であり[3]、さらなる(DNA分析)によって、もう一つの品種(ロサ・フェドチェンコアナ)もロサ・ダマスケナと関係することが示された[4]。
特徴
ロサ・ダマスケナは落葉性低木で、最大2.2mの高さまで延び、茎に頑丈で曲がった刺と強い剛毛がこんもりついている。葉は羽状で小葉が5つ(珍しくは7つ)ある。バラの色は薄いピンクから薄い赤の内。相対的に小さくある花が房で咲く。形が不様式。オールドローズの大切な種類として考えられ、数種類のバラの筋目にもあるから大切に考えられている。
種類
この雑種は2つの種類に分けている
- 夏ダマスク (R. × damascena nothovar. damascena):花期が短くて夏のみ。
- 冬ダマスク (R. × damascena nothovar. semperflorens (Duhamel) Rowley):花期がより長くて秋まで。それ以外に夏ダマスクとは見分けがつかない。
現在も人気がある一例はイスパハンと言う栽培品種である。
脚注
- ^ "Rosa ×damascena". Natural Resources Conservation Service PLANTS Database. USDA. 2016年2月1日閲覧。
- ^ “BSBI List 2007” (xls). Botanical Society of Britain and Ireland. 2015年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月17日閲覧。
- ^ Huxley, A., ed (1992). New RHS Dictionary of Gardening. Macmillan
- ^ *Harkness, P. (2003). The Rose: An Illustrated History. Firefly
外部リンク
- 「「ダマスクローズ」について詳しく載っている資料を紹介して欲しい。」(宮城県図書館) - レファレンス協同データベース