ギュルヴィたぶらかし
以下は『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』が伝える話[1]である。
トールがロキたちを従えてウートガルザ・ロキの治める巨人の国ウートガルズに行った際、ウートガルザ・ロキの宮廷において、トールたちと巨人たちとで競争をすることとなった。
最初にロキとロギが骨付き肉の早食い競争を行った。ロキは器用に骨や皮を除いて食べ、無事完食したが、ロギは肉はおろか骨や木皿、さらには桶までも食べつくし、ロキの負けとなった。
実はその正体は火であり、ウートガルザ・ロキが見せた幻影であった。
巨人フォルニョートの息子
ロギは、巨人フォルニョートの息子の名にもみえる。 この場合のロギも、火の支配者とされている。 しかしこのロギと前述のロギが同一人物かははっきりしていない。
ロギの兄弟は、風の象徴であるカーリ(Kári)と、海の支配者であるフレール(Hlér)またはエーギル(Ægir)といわれている。