レンキャラン県 (レンキャランけん、Lənkəran rayonu) はアゼルバイジャン南東部の(レンキャラン経済地区)の県。 県都はレンキャラン市だが、レンキャラン県はレンキャラン市を領域に含まない。 2011年の人口は約21万人。 都市化率は39%。
歴史
1743年、レンキャランは(タリシュ・ハン国)の首都になった。
19世紀の間、レンキャランは米や絹、野菜、木材、魚をロシア帝国に輸出した。
1813年、ゴレスターン条約によってタリシュ・ハン国の北半分はロシア帝国に割譲された。
1828年、第二次ロシア・ペルシャ戦争の結果結ばれたトルコマーンチャーイ条約によって、タリシュ・ハン国の領域は全てロシア帝国に割譲され、タリシュ・ハン国は滅亡した。
20世紀に入ると、茶の栽培と加工産業が重要になっていった。
1919年5月15日、(ムガン・ソビエト共和国)がアゼルバイジャン南東部に建国された。 首都はレンキャランに置かれた。 7月、ムガン・ソビエト共和国は滅亡した。
1993年6月21日、(タリシュ・ムガン自治共和国)がアゼルバイジャン南東部に建国された。 首都はレンキャランに置かれた。 8月23日、タリシュ・ムガン自治共和国は滅亡した。
茶産業は独立後に競争相手が増えた事と土地の再分配によって、採算が合わなくなった。 カスピ海の水位上昇も深刻で、ナリマナバードでは沿岸部の資産の多くが流された。
地理
レンキャラン県は南北2つの飛び地から成る。 北から時計回りに
に接する。 また、レンキャラン市が南部の沿岸部中央に位置する。 レンキャラン県には広大な国立公園が有る。
- (ギジル・アガジュ保護区)
- (ヒルカン国立公園):ペルシャヒョウが生息する。
著名人
- (サマドゥ・ベイ・メフマンダロヴ)(Səməd bəy Mehmandarov Sadıx bəy oğlu)…アゼルバイジャン民主共和国の防衛大臣。1855年~1931年。
- (ハジ・アスラノヴ)(Həzi Aslanov)…ソ連の少将。1910年~1945年。
- (アッラフシュクル・パシャザデフ)(Allahşükür Hümmət Paşazadə)…コーカサスのシェイヒュルイスラーム及び大ムフティー。1949年~。
脚注
- ^ “Şəhərlərarası telefon kodları”. Aztelekom MMC. Aztelekom İB. 2015年8月19日閲覧。 (アゼルバイジャン語)