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ルルイエ(R'lyeh)は ハワード・フィリップス・ラヴクラフトなどの作品に登場する架空の地名。
日本語カタカナでは他にルルイェ、ル・リエー、ラ・イラーとも表記されるが、ラヴクラフトがどのような発音を考えていたかは不明である。
概要
ルルイエは、1925年3月23日のラヴクラフトの小説『(クトゥルーの呼び声)』において初めて言及された架空の都市である。これ以降、クトゥルフ神話と呼ばれる共通の世界観を持つ多くのフィクション作品に登場する。
現在は、海底に沈んでいるが、やがて地上に浮上するとされている。その時、ルルイエに封印されるクトゥルフ(クトゥルー)が復活し、地上を支配するとされている。
南太平洋の、位置はニュージーランドと南米大陸と南極大陸の中間付近の海底に沈んでいるとされる。具体的には南緯47度9分 西経126度43分 / 南緯47.150度 西経126.717度、現実にはポイント・ネモ((太平洋到達不能点))に程近い絶海の海域である。ダーレスは設定を変更して、南緯49度51分 西経128度34分 / 南緯49.850度 西経128.567度の位置に変えた。後続作品ではさらに位置が変わり、他にもチャールズ・ストロスの小説「A Colder War」ではバルト海、Nick Mamatasの小説「Move Under Ground」ではカリフォルニア海岸沖に設定された。
概説
The nightmare corpse-city of R'lyeh…was built in measureless eons behind history by the vast, loathsome shapes that seeped down from the dark stars. There lay great Cthulhu and his hordes, hidden in green slimy vaults.—H. P. Lovecraft, "The Call of Cthulhu" (1928)
作中では、異常極まりない非ユークリッド幾何学的な外形を持つ多くの建造物からなっている、と言及されている。大いなるクトゥルフが眠り夢見ながら再浮上を待つ場所であり、クトゥルフ神話の中核をなす要素のひとつである。星辰が正しい位置についたとき、クトゥルフは目覚め、ルルイエは再び浮上すると伝えられている。
ルルイエの地名を冠した書籍として『ルルイエ異本』がある。これはオーガスト・ダーレスによって創造された、ルルイエのクトゥルフ崇拝にまつわる架空の書籍である。
登場作品
クトゥルフ神話系統の作品
- 『クトゥルフの呼び声』ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
- 『永劫の探究』オーガスト・ダーレス
- 『アルハザードのランプ』ラヴクラフト&ダーレス
- 『アーカム計画』ロバート・ブロック
その他
- 『妖神グルメ』菊地秀行
- 『ウルトラマンティガ』
- 『斬魔大聖デモンベイン』ニトロプラス
- 『サイコスタッフ』水上悟志
- 『這いよれ! ニャル子さん』逢空万太
- 『(ルルイエから来た少女)』道満晴明
関連項目
脚注
注釈
- ^ クトゥルフ神話書籍としては、ライトな入門書の類である。『這いよれ! ニャル子さん』などを筆頭・足がかりに諸設定を解説するスタンスの書籍。
出典
- ^ “グーグルマップも誤記、現代人を欺く「存在しない島」”. NIKKEI STYLE. ナショナルジオグラフィック日本版. (2018年1月14日) 2022年8月24日閲覧。
- ^ hiroching (2018年3月2日). “地図に記載されていたが存在しない8つの幻島”. カラパイア2022年8月24日閲覧。
- ^ “存在しないはずの島がGoogle Earth上に描かれ、名前までもが付けられている”. buzzap. (2012年11月21日)2020年5月31日閲覧。