来歴
ハノイに生まれる。ハノイ医科大学に在学していた19歳当時に着想を得て、短編小説『この世の渡し』を執筆する。この作品は、兵士となった男、男の元恋人、男の母の三人の視点からひとつの出来事を多声的に描いており、その表現方法が一元的な社会主義リアリズムへのアンチテーゼともなった。『この世の渡し』が「軍隊文芸」誌のコンクールで入賞して創作活動を本格的に始め、現代ベトナムの若手作家として注目をされている。
主な著作
- 日本語訳
- 『この世の渡し』(1993) - 『ベトナム現代短編集 2』 加藤栄訳、(大同生命国際文化基金)〈 アジアの現代文芸〉、2005年。
出典・参考文献
- 加藤栄 『ベトナム現代短編集 2』解説