分布
形態
体長100-110センチメートル[1][2]。尾長15-20センチメートル[1][2]。肩高65-72センチメートル[1][2]。体重20-35キログラム[2]。背面の毛衣は淡黄褐色や黄白色[1][2]。眼から鼻孔にかけて淡褐色の斑紋(顔側線)が入る[1]。鼻の背面は淡褐色、側面は黄白色、下部は淡灰黄色[1]。体側面や大腿部に淡褐色の帯模様が入る[1]。臀部の白色部は腰に達しない[1][2]。
雌雄共に横から見ると湾曲が弱いアルファベットの「S」字状の細長い角がある[1][2]。角長オス30-41センチメートル、メス20-28センチメートル[1]。角の断面は細長い卵型で、角の表面には20-25個の節がある[1][2]。主蹄は細長く、側蹄は短く幅広い[1]。後肢基部内側(鼠蹊腺)に臭腺がある[1]。
出産直後の幼獣は体重1.8-2キログラム[2]。
生態
砂漠に生息する[1][2]。ペアもしくは1頭のオスと数頭のメスと幼獣からなる家族群を形成して生活する[1][2]。
食性は植物食で、草や木の葉を食べる[2]。水をほとんど飲まなくても生存が可能で、必要な水分は露や食物から摂取する[2]。
繁殖形態は胎生。妊娠期間は156-169日[2]。1回に1頭の幼獣を産む[2]。オスは生後10か月半で性成熟する[2]。
人間との関係
旱魃や乱獲などにより生息数は激減している[2]。ニジェールでの1980年代における生息数は1,000頭と推定されている[2]。