リジェ・JS7は、リジェチームが主に1977年シーズンのF1参戦に用いたフォーミュラカーである。1977年開幕戦アルゼンチンGPでデビューし、翌1978年シーズンの第6戦ベルギーGPまで使用された(改良型JS7/9を含む)。1977年第8戦スウェーデンGPにおいて、リジェチームに初優勝をもたらした。
概要
1976年用のマシンJS5のシャーシ設計を基本的に踏襲しているが、空力を大幅に手直しした。マシンカラーは前年同様、スポンサー色のジタン・ブルーに彩られていたが、ウイングやノーズ形状がフェラーリ・312Tに似ていたため、ブルー・フェラーリとあだ名された。JS5に比してエンジン全高を30mm下げ、低重心化を図ることでマトラV型12気筒の515馬力といわれる高出力を効率よく走りに反映させることを狙った。
1978年シーズンには、ギアボックスを変更しホイールベースを延長した改良型JS7/9が開幕から用意され、ニューマシンJS9の投入後も併用された。JS7/9では他にリアサスペンションのモディファイと燃料タンクのシートバック化による容量増大やフロントのワイドトレッド化が図られた。また新ギアボックスではシフトの重さが軽減された。
スペック
シャーシ
- シャーシ名 JS7 (カッコ内はJS7/9)
- ホイールベース 2,608 mm (2,760 mm)
- 前トレッド 1,536 mm (1625 mm)
- 後トレッド 1,600 mm
- ギアボックス ヒューランドTL 2-200 (ヒューランドFGA 400)
- タイヤ グッドイヤー
- マシン重量 525 kg 含エンジン603 kg (595 kg)
エンジン
- エンジン名 マトラMS76
- 気筒数 V型12気筒
- 燃料・潤滑油 シェル
- 最高回転数 11,500 rpm
- 最大馬力 515 PS
F1における全成績
((key)) (太字はポールポジション)
年 | シャシー | エンジン | タイヤ | No. | ドライバー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | ポイント | 順位 |
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1977年 | JS7 | マトラ MS76 3.0 V12 | G | (ARG) | (BRA) | RSA | (USW) | (ESP) | (MON) | (BEL) | SWE | (FRA) | (GBR) | (GER) | (AUT) | (NED) | ITA | (USE) | (CAN) | JPN | 18 | 8 | ||
26 | ジャック・ラフィット | NC | Ret | Ret | 9 | 7 | 7 | Ret | 1 | 8 | 6 | Ret | Ret | 2 | 8 | 7 | Ret | 5 | ||||||
27 | ジャン=ピエール・ジャリエ | Ret | ||||||||||||||||||||||
1978年 | JS7 JS7/9 | マトラ MS76 3.0 V12 | G | ARG | (BRA) | (RSA) | (USW) | (MON) | (BEL) | ESP | SWE | (FRA) | (GBR) | GER | AUT | NED | ITA | (USE) | CAN | 19 | 6 | |||
26 | ジャック・ラフィット | 16 | 9 | 5 † | 5 | 5 † | 7 † | 10 † |
- †6ポイントはJS7/9による
参照
外部リンク
- Ligier JS7 statsf1.com
- Photo Gallery