ヨンドゥ・ウドンタ(Yondu Udonta)は、マーベル・コミックが出版するアメリカン・コミックスに登場するキャラクターである。
Yondu Udonta | |
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出版の情報 | |
出版者 | マーベル・コミック |
初登場 | 『マーベル・スーパーヒーローズ』#18(1969年1月) |
作中の情報 | |
種族 | ケンタウリアン |
所属チーム | (ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(オリジナル)) アベンジャーズ ラヴェジャーズ |
能力 | 熟練のアーチャー あらゆる生命体と通じ合う神秘的な力 |
アース691のオリジナルのヨンドゥは、“(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(オリジナル))”の創設メンバーで、後頭部から背中にかけて突き出た大きな赤いひれを持つ青い肌の男性として描かれている。
発行履歴
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キャラクター経歴
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能力・武装
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その他のバージョン
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MCU版
『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)ではマイケル・ルーカーが演じる。日本語吹替は立木文彦が担当。
キャラクター像
宇宙海賊“(ラヴェジャーズ)”の(一部隊)のリーダーである“ケンタウリ人”の壮年男性。かすれ声で話す粗野な親分肌で独善家だが、幼かった(ピーター・クイル/スター・ロード)を育てた人物でもあり、事情を知らない彼からは恨みを抱かれているものの、義理の親子のような間柄である。そのため時にはクイルと口喧嘩をし、彼が背信行為をとると子分らの前で力ずくで戒めることもあるものの、穴埋めになる話を持ちかけて来れば笑って許してしまうくらいに内心ではクイルを息子同然に見ており、彼に対する態度が甘すぎると子分の一部から批判されるほど実際には単純な人物で、“(エクレクター号)”の艦長席のダッシュボードにファンシーグッズコレクションを並べるなど、アウトローらしからぬ顔も見せる。若い頃は両親に捨てられ、20年間もの間“(クリー)”の欲深い奴隷戦士だった[1]。
その後(スタカー・オゴルド)たちと共にラヴェジャーズ(初代)の一員となったものの、銀河中にいる(エゴ)の子どもたちを捕らえ、彼に引き渡して報酬を得ていたことがあり、クイルの拉致もその活動の一環だったが、エゴの野望を知るとクイルの身柄を引き渡さず、エゴと袂を分かった[注釈 1]。しかし、この経緯が露呈して掟に反したとしてラヴェジャーズから除名されていた。
『ホワット・イフ...?』版
正史の宇宙(“(アース616)”)とは別の宇宙であるヨンドゥ。
- ヨンドゥ・ウドンタ(アース21818)
- “(アース21818)”におけるヨンドゥ。基本的なキャラクター像は正史の彼とほぼ同等だが、前歯の数本を欠損せずに保っていたり、クイルではなく、部下たちが誤って拉致したティ・チャラをラヴェジャーズに引き込んで義理の息子として活動しているなどの差異がある。
- ヨンドゥ・ウドンタ(アース72124)
- “(アース72124)”のヨンドゥ。
スキル
愛用する後述の“ヤカの矢”一本を口笛で遠隔操作して周囲の敵群を一掃する技量と、“(Mシップ)”や“(レーザー・ドリル)”などの宇宙船も巧みに操縦できるほどの高いパイロット能力を持つ。また、クイルが“(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)”を結成してラヴェジャーズを本格的に脱退しても、彼らの宇宙船の“(ミラノ号)”に発信器を密かに取り付けて監視の目を絶たないなどの狡賢さも有している。
ツール
- (ヤカの矢)[2][1]
- ヨンドゥが愛用する“ヤカメタル”製[2]の一本の矢。右腰のホルダーで携行し、ヨンドゥが口笛を吹くことで宙に浮き、ヨンドゥの非常に洗練された矢捌きによって高速で舞いながら敵を射抜く。
- ヨンドゥの死後にはクイルによって(クラグリン・オブフォンテリ)へ受け継がれる。
- (フィン)[1]
- ヨンドゥの頭頂部に埋め込まれている、ヤカの矢のコントローラー。
このほかにも、“(エゴの星)”でクイルを救う際には、(ロケット)から託された“(エアロ・リグ)”も使用した。
描写
- 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
- 本作でMCU初登場。
- “(オーブ)”を求めて惑星“(モラグ)”に出向いたが、先を越していたクイルが抜け駆けでオーブを持って行方を眩まし、彼への呼びかけも拒否されると、クイルに4万ユニットの懸賞金をかけ、自身らも追跡を開始。惑星“(ザンダー)”で(ブローカー)を脅迫してクイルの行き先を聞き出して“(ノーウェア)”に赴き、後に(ガモーラ)を救うために自分から捕まった彼へ矢を向けるが、オーブを取り戻して儲けようと持ちかけられて一転。(ロナン・ジ・アキューザー)に挑むため、ラヴェジャーズ総員でガーディアンズとの共闘を決意した。
- 自らもMシップを駆って出撃し、ロナンの“(ダーク・アスター)”に攻撃を開始して自機を撃墜され、包囲してきた大勢の“(サカアラン兵)”から「(ダーク・アスターに挑む“(ノバ軍警察)”を)ラヴェジャーズに攻撃させろ」と迫られるも、そんな敵群をヤカの矢で難なく一掃した。
- ガーディアンズがロナンを打倒すると、素早くクイルの元に駆けつけ、約束通りオーブを渡すように要求するが、同じデザインの別物のオーブを手渡され、それに気付かないままその場を撤退。物語のラストでは、クイルの言いつけを無視してオーブを開け、現れたトロールの人形を目にし、結局彼に欺かれたにもかかわらず笑みを浮かべる。
- 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
- 本作では、前述の過去が明かされる。惑星“(コントラクシア)”で部下たちと過ごす中で、出会したスタカーにラヴェジャーズの掟に反した過去を詰め寄られて彼と揉めた後、(アイーシャ)からガーディアンズの捕縛と“(アニュラックス電池)”の奪還を依頼され、惑星“(ベアハート)”でロケットを包囲した。だが電池だけ奪って済ませようとするや、クイルに甘いと非難した(テイザーフェイス)やクラグリンら部下の半数にクーデターを起こされ、(ネビュラ)にも撃たれてしまった。
- 一時は失意に落ちて投獄されたが、(グルート)&ロケットや忠誠を取り戻したクラグリンの協力で試作型のフィンを得て逆襲し、反旗を翻したテイザーフェイスらを反撃の隙さえ与えずヤカの矢で瞬殺すると共にエクレクター号を大破させ、“(クオドラント3)”で離脱した。そしてロケットと口論しながらも意気投合。クイルを救うべくエゴの星へ赴いて到着すると、ガーディアンズたちと共闘し、エゴやその場に乱入してきた ソヴリン艦隊に挑んだ。
- 窮地に陥りつつも、エゴの星が崩壊を始めるとロケットから託されたツール一式を駆使して、エゴの星から逃げ遅れたクイルを抱えて星から脱出。宇宙空間に出たところでクイルに1つしかなかった(宇宙服)を与え、「俺みたいなろくでなしがいい息子を持てたぜ」と彼にメッセージを残して窒息、息を引き取る。
- 自らの生命と引き換えにクイルを救ったその最期にガーディアンズたちは涕涙し、それを知ったスタカーたちラヴェジャーズ全隊によってラヴェジャーズ式の葬儀が行われた。
- 『』
-
- 第2話
- 第7話
その他のメディア
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脚注
注釈
- ^ そのため(エゴ)を「奴はクソ野郎だった」と評している。
参考
- ^ a b c キャラクター辞典 2020, p. 111
- ^ a b ビジュアル・ディクショナリー 2019, p. 176
参考文献
- 『マーベル・スタジオ・ビジュアル・ディクショナリー』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年。ISBN (978-4-8135-2270-6)。
- 『マーベル・スタジオ キャラクター事典』株式会社うさぎ出版、2020年。ISBN (978-4-418-19429-2)。