ヤドランカ・ヴライサヴリェヴィッチ＝コソル（クロアチア語: Jadranka Vlaisavljević-Kosor、発音:/ˈjadranka ˈkɔsɔr/、1953年7月1日 - ）は、(パクラツ)出身のクロアチアの政治家であり、元ジャーナリストである。2009年7月にクロアチアの首相イーヴォ・サナデルが辞任したことにより、同国で初めての女性首相となった[1]。
| ヤドランカ・コソル Jadranka Kosor | |
|---|---|
| ヤドランカ・コソル（2011年5月） | |
| 生年月日 | 1953年7月1日（69歳） |
| 出生地 | ユーゴスラビア クロアチア社会主義共和国、(パクラツ) |
| 出身校 | ザグレブ大学 |
| 前職 | ジャーナリスト |
| 所属政党 | クロアチア民主同盟→無所属 |
| サイン | |
| 在任期間 | 2009年7月4日 - 2012年3月21日 |
| 後任者 | トミスラヴ・カラマルコ |
第9代クロアチア共和国首相 | |
| 在任期間 | 2009年7月6日 - 2011年12月23日 |
| 大統領 | スティエパン・メシッチ イヴォ・ヨシポヴィッチ |
クロアチア共和国副首相 | |
| 在任期間 | 2003年 - 2009年 |
| 大統領 | スティエパン・メシッチ |
クロアチア共和国 家庭・退役軍人・世代間連携大臣 | |
| 在任期間 | 2003年 - 2009年 |
生い立ち
ヤドランカ・ヴライサヴリェヴィッチとして、クロアチア東部の(パクラツ)に生まれ、リピクの小学校を卒業した。その後ザグレブに移って法学を学び、1972年からジャーナリストとなり、(ヴェチェルニ・リスト)と(ザグレブ・ラジオ)（Radio stanica Zagreb）の特派員として働いた。1971年、詩集「コラツィ」が(マティツァ・フルヴァツカ)のパクラツ支部から発行された[2]。クロアチア紛争の間、ラジオのジャーナリストとして、難民や傷痍軍人などの戦争に関する話題を番組で取り上げた[3]。またこの間、一時的に英国放送協会の特派員も務めた。その紛争に関する仕事に対してクロアチア・ジャーナリスト協会や欧州共同体から表彰を受けた[3]。
コソルは、2つの詩集と2つのクロアチア紛争に関する書籍を出版している。1人の息子を持ち、また英語を流暢に話す。
政治
1995年、クロアチア民主同盟（HDZ）の一員としてクロアチア議会の議員となった。また、クロアチア議会の副議長も務めた。1999年から2000年までHDZのカタリナ・ズリンスキ女性協会の会長も務めた。コソルは(2000年クロアチア総選挙)においてHDZの女性候補者数を2倍に増やした[4]。
コソルは1995年から1997年、2002年から2009年までHDZの副党首を務めた。また、2003年からはイーヴォ・サナデル内閣で副首相、家庭、退役軍人、世代間連携大臣となった[3]。(2005年クロアチア大統領選挙)でHDZはコソルを大統領候補とした[3]。第1回の投票では3位の(ボリス・ミクシッチ)を僅差で下して第2回投票に進んだが、第2回投票ではスティエパン・メシッチに破れた。
2009年7月、イーヴォ・サナデルが首相およびHDZ党首を辞職したことに伴い、その後任としてHDZの党首となった[5]。
2009年7月1日、クロアチア首相のイーヴォ・サナデルが辞職し、後任にコソルを指名した[6]。7月6日、クロアチア議会はコソルの首相就任を賛成多数で承認し、コソルはクロアチア初の女性首相となった[7]。2011年12月4日に行われた下院選挙では野党連合に敗北し[8]、同年12月23日に首相を退任した[9]。
外交
脚注
- ^ “クロアチア外務省 在日大使館にセクハラ記事の翻訳送付指示”. ニュースポストセブン (2011年12月12日). 2020年7月3日閲覧。
- ^ Jadranke Kosor: ljepotica i vunderkind, Slobodna Dalmacija
- ^ a b c d Jadranka Kosor (Members of Government)
- ^ Manon Tremblay, Yvonne Galligan; Sharing power: women, parliament, democracy. Ashgate Publishing, Ltd., 2005. (p. 133)
- ^ http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/8134577.stm Croatia closer to first woman PM, BBC
- ^ Croatia appoints first woman as PM[]
- ^ “Kosor Approved Croatia PM, Vows To Tackle Budget”. (javno) (2009年7月7日). 2009年7月7日閲覧。
- ^ “クロアチア総選挙 野党連合が過半数の勢い”. 朝日新聞. (2011年12月5日) 2012年1月8日閲覧。
- ^ “クロアチア首相にミラノビッチ氏＝腐敗一掃と経済再建が課題”. 時事通信. (2011年12月24日) 2012年1月8日閲覧。
- ^ Jadranka Kosor u posjetu kod kineskog predsjednika
外部リンク
- Jadranka Kosor's CV at the Croatian Government website
| 公職 | ||
|---|---|---|
| 先代 イーヴォ・サナデル | クロアチア共和国首相 第9代：2009年 - 2011年 | 次代 ゾラン・ミラノヴィッチ |
| 党職 | ||
| 先代 イーヴォ・サナデル | クロアチア民主同盟党首 2009年 - 2012年 | 次代 (トミスラヴ・カラマルコ) |
| 先代 ゾラン・ミラノヴィッチ | クロアチア野党連合指導者 2011年 - 2012年 | 次代 (トミスラヴ・カラマルコ) |